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15年前の自分の選択に「ありがとう」

今から15年前に出産し、産後10か月で時短勤務で復帰した。
今思えば、もっと産休・育休取ればよかった。と何度思ったことか。

ただ、当時の職場は今ほど世の中が産休・育休明けの女性に寛容では無かった。同じ部署で時短勤務で働いている社員は1名のみ。子どものいる社員もその1名のみ。それ以外の出産した社員はみな産前で辞めてしまった(5名)
そんな状況の中で復帰させて頂く立場からすると、早く復帰しなければならないという気持ちしかなかった。


復帰直後のアクシデント

産後10か月で復帰し、通勤⇒9:30~17:00の時短勤務⇒通勤⇒18:00お迎え⇒19時前に帰宅、お風呂⇒夕飯までノンストップ!
今思うと、いつ買い物してたんだろう?いつご飯の準備してたんだろう?と思うほど時間が無い!!

そんな生活を3週間ほどこなしたある日、保育園から呼び出しの電話が。。

早退して急いで迎えに行き、小児科へ。冬場だったこともあり、インフルエンザと診断された。3日ほど仕事を休み、夫にも1日休んでもらい薬を飲ませていたが38度以上の高熱が続き、回復せず夜救急へ電話。
車で大学病院へ連れていき、症状を説明するとレントゲンや採血など検査をすることになりそのまま入院。

感染症かもしれないということで、

  • 付き添い不可(乳幼児だと親が付き添うことが一般だと思う)

  • 検査や服薬を症状に応じて行う

  • 隔離病室のため、面会は朝30分のみ(この時まだ授乳しつつの離乳食)

という説明を受けて、そのまま夫と2人帰されることに。。

復帰しなければよかった

帰宅してまず思ったこと。
「まだ0歳なのに保育園に入れたから病気になっちゃったんだ」
「なんで復帰したんだろう」
「復帰しなれければよかった」
と支離滅裂な思考回路で後悔のオンパレード。

そんな中でも明日の朝会社に連絡しないとと思う自分・・・
明日の朝面会に行って、終わったら連絡して、会社に行く?
当時はリモートワークが一切なかったので、休む or 会社に行くかの
2択のみ
。入院してるものの日中特にこれといってやらなきゃいけないこともないので、会社に連絡しつつ出社。
すでに1週間以上も休み、ひたすら周囲に謝る。。
上司は無理せずと言ってくれたものの、その言葉通りには受け取れない雰囲気が満載。

朝面会に行って、そのまま会社に行く生活が3週間ほど続いた。
復帰して、まだ2か月も経たないのにどっぷり疲れた。
朝の面会後、柵付きのベッドから泣き叫ぶわが子に後ろ髪ひかれつつ会社へいく日々。

「会社辞めようかな」
「保育料も高いし、何のために働いてるんだろう」

とにかく子どもの回復を願いつつ、復帰したこと、働くことへのネガティブな気持ちが止まらない。

やめない選択をした自分

3週間の入院生活を経て、体調ももどり退院許可が出た。
結局原因はわからず、インフルエンザ⇒何かの感染症にかかったのだろうということ。しばらくは小児科にかかる際に入院したことを伝えるようにと言われただけであっけないような気も。色々検査をしてもらったので大丈夫と思いつつ、また入院することになったらという不安を抱え病院をあとに。

また復帰直後のノンストップ生活へ。辞めるにも1か月前には言わないとだし、とりあえずしばらく働いてみて様子をみてまた考えればいいかと。日常に戻ったことで、ネガティブ思考も薄れて持前のポジティブ思考に。(本当は私はポジティブ思考の塊なのに、あの時は本当に自分を責めてたなと今も覚えてます)

その後も風邪をひいたり、水疱瘡になったりでやっぱりお休みすることも多かったのですが肩身が狭いながらも何とか働いてくうちに、周囲の状況にも変化が。

  • 育休明けで復帰する社員が増えた

  • 会社が働き方改革の一環で月に数回リモートワークが可能に

  • 子どもが小学生まで時短勤務が延長

保育園時代が一番しんどかったですが、フル出社+時短勤務を何とか経て数年前からフルタイム×リモートワーク×正社員という自分にとってベストな働き方を手に入れることができた。

復帰した直後の自分には想像もしなかった未来です。
あの時の自分に
「やめないでくれてありがとう。自分の選んだ道を信じて」
と伝えたい。

子どもに手がかかって大変なのは、長い人生の中では一瞬だ。と今は思う。けど当事者は毎日が本当に大変の連続。今だけと言われてもその今がしんどい。この10年ちょっとで子育てや働く環境は劇的に良くなったと思うけど、今は今で大変なこともきっとある。

正直今自分が子どもを産んだらもっと自分の選択が広がったかもしれないと思うこともあるけど、あの大変な時期を乗り越えたからきっと大丈夫という自信を手に入れることができた。

それは子育てにもよい影響をもたらしてくれていると感じる。
子どもには「自分で選ぶ」ことを大切に、その選んだことを親である自分が「応援する」ことを心がけている。

#自分で選んでよかったこと

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