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初恋
『恋しくて 朝から夜まで待ち続け 届かぬ想いは桜とともに』
我が家で猫と暮らすようになって8年。
野良猫が倉庫で産んで育てた5匹の中で、
最後に残ったのが、我が家に残された猫。
母猫が去り、1匹残され、寒い日に窓の外でこちらに向かって鳴いていたので、迎え入れることにした。
この猫(メスの三毛猫)、気が強い・わがまま・怖がり屋さん。
私には服従しているが(私は母猫の代役)、父はライバル。
私より可愛がっているのに、何度も引っかかれる父。
唯一、引っ掻いても怒られない存在だと、認識している様だ。
一歳になる頃、手術をしたので、子供を授かることは出来ないが、
毎年の様にどこからかオス猫がやってくる。
「な〜ご、な〜ご、」
我が家の猫を呼んでいる。
2〜5歳この頃は、その意味がよく分からなくて、テリトリーを奪われると思ったのか、オス猫とケンカして、怪我をして、病院通いの日々だった。
ここ数年は、
「変な奴が来た!外に出るのはやめよう。」
と学んだのか、オス猫の鳴き声にビビり、じっと待つ様になった。
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竹カスの中で、オス猫の鳴き声をじっと聞く。
今年はモテ期!
2匹のオス猫がやってきている。
しかも、我が家の猫をめぐって、争っている!
血が出るほどのケンカなので、私がジョウロに水を汲んで参戦。
ここ数日は、長毛種の猫だけが来ている。
朝から晩まで「な〜ご、な〜ご」と鳴き通し。
「うちの猫は、お役に立ちそうにないから、お家へお帰り。」
と、何度も諭すが、聞く耳持たず。
それにしても、待ち姿がかわいい。
初恋なのだろうか?
待って待って、待ち焦がれて、喉が枯れるまで鳴いて…
恋ってすごい!
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