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東京国立博物館へ
トーハクへ【特別展・中尊寺金色堂】を見に行って来ました!
先月は、平成館にて開催していた【本阿弥光悦】を見に行き、時間があったら【中尊寺〜】も見ようと思っていたが、入口の長い行列で諦めた。
今日こそは!と覚悟を決めてトーハクに入ったものの、『60分待ち』の看板が… 行列に並ぶのがとても苦手な私は「本館の展示を見るだけでも良いや」と諦めモードで入館した。
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本館に入るのは久しぶりだ。
海外からの観光客が多く、鎧や日本刀を熱心に見ている。
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一階には【日本文化のひろば】で「体感しようコーナー」があり、スタンプを押していくと浮世絵が完成したり、コンピュータ画面に触れることで漆の蒔絵体験が出来たり、年表の前に立つとその時代の日本文化を詳しく見せてくれたり、大画面では四季と日本文化の美しい映像が流れていて釘付けとなった。
デジタルと工芸の技術力に感動していたら、あっという間にお昼になった。
昼食のために外へ出ると【中尊寺〜】の行列が減り『30分待ち』になっていた。これなら私も並べる!
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空腹をお茶で誤魔化しながら並んでいると、30分も待たずに入ることが出来た。やったぁ!
入口では、8Kの大画面で金色堂の映像が流れていた。
まるで中尊寺にいるかのような迫力ある映像。その先には、本物の国宝の仏像が並んでいる。後ろ姿を見られるなんて、こんな機会はない!じっくりと背中や足元を見させていただいた。
牛歩状態でもこんな直近で見ることことが出来て、覚悟して並んだ甲斐があった。
お昼は法隆寺宝物館の中にあるカフェに行き(前回はこれまた大行列で諦めたが)、すんなりと入ることが出来た。
日本の美術館・博物館の弱点は、カフェやレストランが少ないことだ。
海外のミュージアムはカフェやショップが充実していて、入場券無しでも入ることが出来るところが多い。また、各階ごとにあったり座席数もたくさんあって、ベビーカーも車椅子も入るし、ゆっくり過ごすことができる。
日本の場合、座席数が少ないので行列になっていて「早く食べて出なくては…」と焦ってしまう。
トーハクにはキッチンカーが来ているが、雨の日は食べる場所がない。平成館の一部は飲食OKだが、他は飲食禁止の紙が貼ってあった。途中で喉が渇いても、飲む場所がないからトイレでこっそり持参お茶を飲んだ。(これもダメなのかな?)
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天気も良かったので、トーハクをぐるりと散歩した。
美術館や博物館は、とにかく歩く。歩数計が15000歩に!
疲れた足を休める為に、本館裏にある池を目指す。
そこに、かわいいカフェカーが来ていたのでコーヒーとクッキーを買い、池のそばに腰を下ろした。海外の方々もコーヒーを飲みながらゆっくりと過ごしていた。
アオサギやカモが集まり、桜の蕾が膨らみ、雲一つない空が広がっている。
上野公園の賑やかさの直ぐ近くに、こんな穏やかな空気が流れているなんて想像がつかなかった。
建物の中には1300年前の人間が造り出した物が詰まっていて、2024年の今の私は、空に飛ぶ鳥を見ている。なんとも不思議な気分だった。
美術館・博物館の魅力は、時を超えて人間の美しさに出逢えること。と、私は思っている。未熟で愚かな現代人に語りかける何かが美術館・博物館にあるような気がする。
また来るよ!トーハク!
『半眼の眼には愚かな人間の全てが残る 金色如来』