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イギリスの小学校に学ぶ多読のススメ

みなさん、こんにちは。
Keikoです。

みなさんは、イギリスの子供たちは(英語)ネイティブだから本が読めるのも当たり前、と思っていませんか?実は大人のイギリス人でも綴りを知らない人が多くいます。そのため、現在ではフォニックスが導入されて小さいうちから毎日のように読む練習を繰り返しています。今回はイギリスの小学生がどのように多読の練習をしているかをご紹介します。

4歳から毎日読む!読む!

イギリスの小学校は4歳から始まります。1年目はレセプションクラスと言って遊びが主体の学年になりますが、文字の読み書きの練習が早速始まります。同時に、オックスフォードリーディングツリーの本を使って読む練習も開始します。これはオックスフォード出版が販売している多読用の絵本ですが、イギリスのほとんどの小学校で使用されています。

ステージ1の文字なしの絵本から始まり、ステージが上がるごとに文字数が増えていきます。ステージ1+だと、Come on. のような短い文が登場します。オックスフォード出版によるレベルのチャートのリンクを下に載せておきますね。

https://www.oupjapan.co.jp/sites/default/files/contents/eduk/ort/media/ort_level-chart_2023.pdf


周りのサポートで多読学習

イギリスの小学校では、授業が行われている時間に5分程度一人ずつ外に出て、自分のレベルに合わせた本を読みます。その際に必ずティーチングアシスタントや、保護者、地域のボランティアの人が聞き役としてつき、音読記録にサインをします。授業を抜けても大丈夫?と思われるかもしれませんが、大抵はガイディドリーディングという読書の時間だったり、抜けても支障のない授業の際に行われます。これはほぼ毎日行われていますが、1クラス全員が読むのは不可能なので、1クラス2グループに分けて行ったりします。1人につき週に2回くらい読む順番が回ってきます。

私自身もこのサポートを数年していましたが、高学年の子供の音読力の差にびっくりしました。毎日継続して読んでいる子はどんどんレベルが上がり、そうでない子は同じレベルを何度も繰り返していました。


ガイディドリーディング (Guided Reading)ってなに?

ガイディドリーディングとは、レベルに応じたグループごとの読書の時間です。7、8人のグループに先生が1人つき、音読の練習をし、本を読んだ後に本の内容について話し合います。オックスフォードリーディングツリーの絵本には、読む前と読んだ後にする質問内容なども書かれているのですが、先生がこの質問内容を踏まえたカリキュラムを組んでおり、大体のセッションは20分程度です。この時間、残りの生徒たちは個別で自分の好きな本を黙読します。この授業は大体週に1、2回ほどあります。


音読の宿題が毎日!

イギリスの小学校には教科書がないため、日本の小学生のように重いランドセルではなく、薄っぺらいバッグを持って行きます。入っているのは本と音読の記録帳のみ。(日によってプリントなどがある場合もあり)毎日本を持ち帰り、親が本のタイトル、読んだページ、気づいたことなどを記録しなければなりません。これを怠ると先生から親が呼び出されて注意されます。

私も自分の子供の記録帳に記入するのを忘れて、学校に行く直前に慌ててサインすることもありました。これ、本当に毎日あるので結構大変ですが、子供が頑張って読む練習をしているなら、親も頑張らないといけませんよね(汗)

多読は継続あるのみ

イギリスの小学生の音読学習、いかがでしたでしょうか?
子供たちだって毎日毎日読む練習をしているからこそ、大きくなって苦労をせずに読み書きが出来るようになるんです。私たちが日本語の読み書きが出来ているのも、コツコツの積み重ねです。

みなさんも、まずは自分のレベルに合わせた本選びから始めてみませんか?



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