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【keiko随想】「母になった後悔」背景にあるもの・・・クローズアップ現代から

きょうNHK「クローズアップ現代」が取りあげた内容に興味がありました。
始まるのを待って、テレビの前にスタンバイ。
タイトルから、自分にも思い当たるふしがあったのです。
観終わって共感できたので、少し触れてみたいと思っています。

#今こんな気分

母親になった後悔

「母親になって後悔してる」という著書は、イスラエルの社会学者「オルナ・ドーナト」氏によるものです。
この本が世界中で反響を呼んでいるとのこと。
わたしはその存在を、この番組で知ることになりました。

「母親になって後悔」という衝撃的なタイトルに、誤解を恐れず「クローズアップ現代」が取り上げたことにまず感動しました。

ここでの主張は、子供に恵まれたことを後悔しているのでは決したない!ということです。
わたしも同感です!
ただ社会から見た「母親像」は、母親にとってあまりにも責任が重く、それを上手に受け止められない女性もいる、ということだと感じました。

人それぞれ家庭環境も、家族構成も違います。
「母親」ならどんな条件にも対応できて、100点でなければならないというプレッシャーに、潰されてしまう人がいても不思議はありません。

昔も今も変わらない

古い時代の母親が、皆パーフェクトだったわけではないでしょう。
わたしは40年も前に「母親」になり、同時にパニック障害を発症しました。
その後も育児ノイローゼやうつ病を患い、4人の子ども達に悲しい思いをさせています。
その時点で「母親になったことを後悔した!」人間です。

母は随分前に亡くなりましたが、シングルマザーでわたしと弟を育ててくれました。
幼い頃、お酒に酔った母から言われたことがあります。
「あんたさえ生まれなかったら、こんなにつらい思いしなくてすんだのに」
その言葉が子どもを産むまで、私を苦しめていました。
しかし「母親」になって、母は自分より辛かったのだと理解したのです。

「母親」だからと苦しまないで

番組をみて思ったことは「苦しければ苦しいと言って良いんだ」ということです。
子育て中に夫だった人に「母親であることがつらい」とこぼしたことがありました。
すると「母親のくせに」と取り合ってもらえず、二度と口にしてはいけないとおもい、何もかも自分の中で処理してきたのです。
その結果、最悪の事態をまねいたことは、言うまでもありません。

今と昔に違いがあるとすれば、現代は「発信すること」ができる時代です。
この著書からも分かるように、誤解を恐れず発信すればよいのです。
しっかり事態を見極め、だれも傷つけることがないか確認したうえで、自分の状況や感情を世に問うことは、悪いとは思えません。

人には個性があって、それを重視しようと世の中は流れています。
なのに「母親」になる女性の個性や思考が、無視されるのは違うのではないでしょうか。
「苦しければ苦しいと言って良いんだ」
限界まで無理をした後では、得策は見つけにくいものです。

♬最後までお読みいただき、ありがとうございました。(^^♪


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kekko
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