瀧本哲史の「後世への最大遺物」 #瀧本宿題
瀧本哲史著の「2020年6月30日にまたここで会おう」を読んだ。
素直にいい本だと思った。
私は自他とともに認める本の虫であるが、ずっと本を読み続けるのには訳がある。それは、人生の道標になるようなメッセージに巡り合うため、である。
いろいろな人の生き様や、そこから生まれた人生哲学に触れて自分自身の生き方をよくしたい。私が本を読む理由はそこに収束する。
そういった意味で、まさしくこの本は本当にメッセージ性に富んだいい本であったように思う。
この本を読んでいる間にずっと考えていたことがある。
それは、本書の内容が、内村鑑三という人物が明治時代に行った講演を本に著した「後世への最大遺物」と非常に似ている、という点だ。
瀧本哲史の「2020年6月30日にまたここで会おう」も講演形式で行われたものを本にまとめたものだ。
内村鑑三の「後世への最大遺物」も、またそうだ。
瀧本哲史の「2020年6月30日にまたここで会おう」は20代の若者を激励するメッセージだ。
内村鑑三の「後世への最大遺物」は青年たちを薫陶するために行われた名演説だ。
この2作品は、どちらも世のため、人のためを思って世の中をよくしていくことが主題だ。
明治の時代と現代と。
いつでもこんな風に若者を叱咤激励する人がいるのは本当に頼もしい。
そして、私は瀧本先生に激励されるべき20歳の若者である。
バトンは既に渡されてしまった。
熱き想いを受け取って、
本当に世の中をよくするために、「小さなリーダー」でありたい、と思う。