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台湾での55日間に及ぶ滞在が終わりました!

おはようございます。
9月23日に日本に帰国し、10日ほどが経ちました。
そして、この数日、台湾全土に台風が直撃し、今回の滞在でお世話になった方々の状況が心配されます。一応、その台風は今朝、熱帯低気圧に変わり収束したようですが、これからしばらく復旧作業に時間がかかりそうで、心苦しく思います。台湾のみなさん、がんばって!

さて、前回の投稿は52日目でしたので、最後の3日間がお伝えできていませんでした。いつもの通り列挙していきたいと思います。

9月21日(土)
・AIAVで一緒にお仕事をしていた森下さんと私の滞在先である新竹市鐵道藝術村で再会
・Grand View Art Villageのオープン・スタジオ訪問

9月22日(日)
・国立新竹生活美学館訪問
・Or House訪問
・Richardによるサイエンス・パーク周辺を3Dスキャニングするワークショップに参加
・送別会

9月23日(月)
・地域のお祭りに遭遇
・Yasenと新竹市鐵道藝術村で会う
・日本へ帰国

ということで、最後まで色々なイベントや人と出会う日々が続き、振り返ってみても本当に濃厚で実り多き日々を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

Grand View Art Villageは新竹市からバスで30~40分程のところにある新埔という周りには田んぼが広がる静かな地域です。自然資源を探求するにはとても良い地域だと思います。地域の名産には柿があり、柿のお菓子や柿の染め物などもあり、滞在しているアーティストの一人はそういった地域資源や伝統的な技法を使って作品制作をしていて、とても良い活動だと思いました。Grand View Art Villageは、私と同じTASAのプログラムに参加していたYasen Vasilevさんの滞在先でもあり、当日は段階的に個人の身体から集合の身体へ感覚を移行させるようなワークショップもありました。滞在作家は3名で、最後の一人は、マークメーキングの探求をするワークショップになっていました。台湾国内のアーティスト2名、国外のアーティスト1名の3名でしたが、アートや工芸、台湾国内と国外、静的なものと動的なもの、地域資源と国際的なアイデアなどを網羅できるような巧みなアーティスト選出がされていたことがとても印象的でした。

実はこちらのアーティスト・イン・レジデンス施設を運営している財団設立者の方は、新竹市内の建物を改装し、高品質な食品や調味料、台湾のお酒などの販売と共に、カフェ、本屋、料理スクールを伴った複合的なお店も経営され、先ほどお伝えした柿を使った染め物をしたアーティストの作品も扱っているとのことでしたので、翌日伺ってみることにしました。そこで分かったのですが、財団設立者の方はIT系の事業者さんであり、台湾の若手アーティスト向けの賞を設立運営し文化芸術事業にも尽力されて来られているとのことでした。それらと並行して、ライフスタイル全般に関わる事業も展開され、地域の伝統工芸を扱っていたり、陶器に苔玉を作るワークショップを開催する店舗であったり、ホテル経営などもされているとのことでした。アート事業の継続には、金銭的な課題がつきものだと思いますが、しっかりと実績のある事業者の方の経営手腕があり、地域文化や資源を大事にしたいと思う気持ちが見られたことは大きな学びでした。

最後の最後まで学び多き日々を過ごさせていただきました。台湾でお世話になった方々ありがとうございました〜。今回はここまで。


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