Keijiro Suzuki

名古屋市出身で山口市在住の現代芸術作家です。 これまでの記憶や日々の生活の気づきを書き…

Keijiro Suzuki

名古屋市出身で山口市在住の現代芸術作家です。 これまでの記憶や日々の生活の気づきを書き記していきたいと思います。 作品や講座などは以下のwebsiteをご参考にしてください。 https://www.keijirosuzuki.com/

最近の記事

台湾新竹市に来て52日目の朝

おはようございます。今回は、noteの書き込み間隔がかなり短くなりました。というのもあと2日で今回の台湾滞在が終了してしまうからです。実際のところ、7月31日に台湾の台北に降り立ち、翌8月1日に表題の通り、新竹市に来ました。それからあっという間に52日が経ったということだと思います。52日前と今の自分はだいぶ変わったな〜となんとなく感じています。特に自分の台湾の見方が変わったと思いますし、本当にさまざまな方面の良い機会や出会いをいただいたと思います。ご協力いただいたホストの方

    • 台湾新竹市に来て47日目の朝

      おはようございます! 今日は9月16日の朝。 今は高雄のホテルでnoteを書いています。 前回のnoteから12日が経ちました。本当は10日ごとに書いていきたかったのですが、ここのところイベントや移動の多い日々が続き、ゆっくりパソコンに向かう時間が取れませんでした。 さて、この12日間を遡ってリストアップしてみます。 9月4日(水) ・note執筆 ・ランゲージ・エクスチェンジの来客訪問 9月5日(木) ・台北へ移動 ・金子未弥さんと合流 ・Res Artis 国際会議

      • 台湾新竹市に来て35日目の朝

        おはようございます!前回の投稿から約2週間、15日も経ってしまいました。リサーチトリップやプロジェクトのために、じっくりデスクに座ってnoteを書く時間が取れませんでした。今日はようやく少しゆっくりしているので、書いてみます。 この頃は、多少暑さも和らいできたのか、台湾の暑さに体が慣れてきたのかで、比較的過ごしやすくなってきた気がします。中秋の名月も近づき、こちらではMooncakeをいただく機会が時よりあります。 さて、前回同様、この15日間をリストアップしてみます。

        • 台湾新竹市に来て20日目の朝

          2024年8月20日。 新竹市に来て、20日目の朝となりました。 前回の投稿から10日が経ちましたが、この10日間もかなり濃厚な日々になりました。以下、備忘録的にリストアップしていいきます。 8月10日(土) ・アパートの大家さんスタジオを訪問 ・大家さんのおじいさんと日本統治下の生い立ちについて日本語でオンライントーク(Day #1) 8月11日(日) ・十八尖山ハイキング(日本統治下の防空壕が重力研究施設へと利活用転用されていた) ・新竹公園の出店(でみせ)を楽しむ

        台湾新竹市に来て52日目の朝

          台湾新竹市に来て10日目の朝

          2024年8月10日。 新竹市に来て、すでに10日目の朝となりました。 買い物や移動、方向感覚もだいぶつかめ、基本的な生活が定着してきています。自分のメモ書きとしてもここに書いていますので、この10日間の主な活動や出来事を以下にまとめます。それぞれが項目として成立する内容なのですが、今は備忘録的にさらっといきます。 8月1日(木) ・新竹市到着、新竹鉄道芸術村にて受け入れていただく ・宿泊先の紹介 ・夜市にて易径占い 8月2日(金) ・市内散策 ・レジデンス中にやってみた

          台湾新竹市に来て10日目の朝

          知らない街を旅する

          7月31日(水)から台湾に来ています。 10年ほど前に1度、ヴェトナム系アメリカ人のアーティストの知人が参加するビエンナーレを訪れるために来たことがありましたが、それ以来、機会がないままでした。その時に知り合った台湾のアーティストやこれまでに日本やその他の国で出会ったアーティストやアート関係者のおかげもあり、比較的不安もなく台湾に来ることができました。 現在、私が滞在している新竹市については、googleで検索できる範囲の大まかな知識くらいしか知らず、少しずつ見聞を広げてい

          知らない街を旅する

          絵を描いて景勝地化と保全

          これまでになんどか役立つアートについて触れてきました。今日もその一事例をご紹介したいと思います。これも私が今住んでいる山口市のことです。ここには「長門峡」という名前の名勝地があります。山間の渓谷で夏には水遊び、秋には紅葉が楽しめ、地域の酒屋さん、居酒屋さん、スーパー、コンビニへ行けば、その名前が付けられた日本酒にも出会え、市民にも広く親しまれています。そんな日常生活の一部にも溶け込んでいる「長門峡」ですが、その地の命名や名勝地化には、萩市生まれの高島北海の存在が挙げられます。

          絵を描いて景勝地化と保全

          山口祇園祭

          小さな頃、よくわからないまま、「大きな声で、わっしょい、わっしょい」と町内の友達と家の近くを練り歩いたことを思い出します。ハッピを着て、カチカチ音を立てて、獅子舞を被ったり、お神輿を担いで、お菓子をもらったり、普段とは違う賑やかなひと時を楽しんだのを思いまします。そんなお祭りに参加したのは、本当に小学生の頃くらいで、以後は基本的な見て楽しんだり、少しお手伝いをする程度でした。活気があって、賑やかでいいな〜と遠くから静かに見て楽しむ程度でした。 でも、今年はお知り合いからお誘

          ホスピタル・アート

          数年前からご縁があり、ホスピタルアートについて学び始めました。 もともと地域や社会、国際的に役立つことに携わりたい気持ちが強く、アートの分野で自分なりに探求してきてある意味、導かれた分野になります。 ホスピタル・アートと聞いた時に、漠然と病院に飾ってあるアートのようなイメージしか思いつきませんでしたが、5年ほど前に、たまたま私の母校(学部は違いますが)である名古屋市立大学芸術工学部の鈴木賢一教授が実行委員長を務める「なごやヘルスケア・アートマネジメント推進プロジェクト」の存

          ホスピタル・アート

          理想の1日

          自分にとっての理想の1日を想像したことがありますか?小さな頃は次から次へとファンタジーのような想像が膨らみ、「お菓子の家に住んで毎日お菓子を食べて過ごしたい」とか、「おもちゃの家に住んで、毎日おもちゃで遊んで暮らしたい」といったことを思い描いたことがあるかもしれません。 私も小さい時はおもちゃ屋さんになって、毎日、おもちゃに囲まれて過ごしたいと思ったり、かなり前に書きましたが世界中のすべての人に出会いたいといった理想を描いたことを思い出します。そんな理想を日々の実社会の現実

          教育と学び

          この数年で教育や学びを取り巻く現状やそれらの捉え方を考える機会が多々ありました。自分もアーティストとして、アートを通した学びの機会を提供するワークショップやフィールドワーク、講座などを提供しています。なるべく一方的な知識の提供は控え、むしろ各自がそれぞれに備わっている視線や価値観などから自らの意見や解釈の仕方を探究するような状況の提供を理想としています。 その背景としては、日本の義務教育や大学受験などを経験し、アメリカ留学時のアートのクラスや大学院の美術学部での学びと共に、

          アーティスト・イン・レジデンス

          noteを書いていますが、いつもどなたが読むか分からないまま、自分のメモ書き的なnoteとして書いています。あとで見返すことができるし、自分の頭の中もそれなりに整理できます。 さて、今回はアーティスト・イン・レジデンスについて、少し書いてみたいと思います。たぶん、日本語訳で分かりやすくいうと、「アーティストの滞在制作」となると思います。アーティストがスタジオや普段の慣れ親しんだ生活圏から出て、どこか別の街や国へ出向いたり、招待されたりして、一定期間過ごしながら制作を進めるこ

          アーティスト・イン・レジデンス

          移住:都市部と地方

          縁もゆかりもない山口に足を踏み入れてから約13年が立ちました。実際には高校の修学旅行で山口のカルスト台地や萩市へ来たことはありましたが、名古屋の次に長い生活拠点となっています。 生まれ育ち大学卒業までの約22年間は名古屋市、その後アメリカのテキサス州ヒューストンへ約6年間の留学、その後、山口に来て約13年、その間に幾つかの1~3ヶ月ほどのアーティスト・イン・レジデンスやリサーチ、展覧会などに参加してきました。 小さな頃は遠い国、違った言葉、異なった価値観の広い世界は、私にと

          移住:都市部と地方

          ブータンから来たぬいぐるみ

          数年前に島根県にある浜田市世界こども美術館を訪れました。 普段慣れ親しんできたような大人の技術やコンセプトが凝縮した国内外の有名アーティスト達の作品が並ぶ現代美術館ではなく、純粋な表現があふれる子ども達の作品を見て、何かを学びたかったからです。来館時は世界の子供達の作った作品の数々が展示され、色も形も本能や直感により表現された心踊る作品の数々でした。見ている側もなんだかワクワクするくらい、制作した子ども達のその場、その時の気持ちが伝わってくるようなものだったからだと思います

          ブータンから来たぬいぐるみ

          役に立つアート

          初対面の人に「何をしていますか?」とか「何をされている方ですか?」と訊かれて、「アートをしています」と答えると、「絵を描きますか?」とさらに尋ねられることが多々あります。そんな時、少し困惑して答えにくい時があります。というのも、「アート=絵」の理解からだと、私のアートの捉え方までちょっと飛躍しないといけないので、そこを埋めるのにあいさつ程度の時間で言葉で説明するには伝えきれないからです。読み進んでいただけるとその理由がお分かりになると思います。 さて、これは一貫して自分の中

          役に立つアート

          ChatGPT

          フリーランスでアーティスト活動をしていて、なかなか安定した生活ができていないので、いつも不安を抱いています。アーティストが安定を望んでは良い作品ができないとの指摘もあるかもしれませんが、より複雑化し多様化している日々の中、安定や安心した生活を獲得していくことは、今の時代を生きる私たちにとっての試練であり、当然直面することでもあるのですが、生活スタイル、価値観、働き方もだいぶ変わってきましたよね。 と、そんな日々、インターネットを活用して収益をあげる方法はないかとyoutub