ネパール23日目:パンの値段、キャッシング、洞窟と滝
11月29日(金)
ポカラで朝を迎えました。ペワ湖の湖畔にあるホテルからの風景がとても新鮮です。早速、着替えて湖畔を少し散策し、朝食をなるべく安く抑えるため、地元の人達が集まりそうなところやストリート・フードを探してみました。するとやっぱりいましたミルクティーやパンを売って歩く人たちが!ミルクティーの相場は大体30NPRと50NPRくらいの感覚でいましたので、とりあえずミルクティーの値段を聞いてみると、50NPRとのこと。まあ、ちょっと高めだなと思いつつ、観光地だからしょうがないし、レストランに入って頼むよりかは安いはずなの、とりあえず注文しました。それだけでは朝食にならないので、パンを売っている女性に何を売っているか声をかけてみると、4種類くらいのパンを見せてくれました。いくらか聞いてみると100NPR。ネパールの相場にしては高いなと思ったので、「やっぱりやめときます」というと「じゃいくらなら買うの?」という返答。「う~ん、50NPRかな~」と伝えると、まあしょうがないというような怪訝な顔で承諾してくれました。実はどれも案外美味しそうで、今日はアップルパイにしまして、合計100NPRで朝食を楽しめました。ペワ湖や正面に観光客の行き交う様子を観察しながら美味しくいただきました。
その後は、ポカラについてから手持ちのキャッシュが少なくなっていたので、ATMのあるところを調べて早速行ってみました。前回も利用した一度にキャッシングできる金額が多いStandard Chartered BankというところのATMを使って、25,000NPRをキャシングしようとしましたが、今日は引き下ろせませんと英語の表示が出てしまいました。金額を小さくしてもう一度試してみましたが、やっぱりできません。嫌な予感がしながら現在引き下ろせる金額をチェックしてみると、9,000NPRを切っていました。まだあと移動を含め10日もあるところ。ちょっと心細くなりました。実はコロナ禍でしばらく海外に行く機会もなく、キャシングも全然しておらず、カードの悪用対策のためにも、限度額を最小限の10万円にしていたことを思い出しました。他の会社のATMで試してみてもやっぱり同じ。当たり前ですが引き出せません。なるべく悲観的に考え過ぎず、とりあえず事実を把握してホテルの部屋に戻りました。
実は先日も書きましたが、とても気の利くホテルのオーナーの計らいで、部屋を一つ上の階に移動しても良いと言われていたので、すぐに荷物をまとめて部屋を移動させていただきました。2階から3階に移動させてもらったのですが、上の階はやっぱり見晴らしも良く、光の差し込み具合も良いので気持ちがいいですね。
一通り移動が落ち着いたところで、改めてキャシングができるようにしたいなと思いつつ、手持ちのキャッシュや念の為に控えておいた日本円を確認し、インターネットでキャッシングの利用状況などを確認したところ、やっぱり限度額にほぼ達していて、その限度額がクリアされるのは引き落とし日以降とのこと。その引き落とし日というのが実は日本に帰国する日。となると、この先滞在中は引き落とせないということが分かりました。
実はこんな感じの状況を大学生の時に体験していたので、クレジットカード会社に電話して限度額を引き上げてもらおうと相談してみました。担当が異なるので、その電話番号を伝えていただいたところ音声通話につながり、指示通りに操作を済ませ、オペレーターからの折り返し電話の予約をしました。早く解決したいなと気持が焦るばかりでしたが、予定の時間になっても電話が鳴りません。
ここでもまさかって感じで、僕の携帯の設定か、電話回線のせいかで全く着信がならず、不在着信の通知だけが届きました。その電話番号にかけ直しても、どうもつながりません。やばいと思って、着信を受けられない原因を調べてみても、この日は結局電話を受け取ることができませんでした。後日、解決のために再度調べてみたら、どうもiphoneの集中モードの設定になっていて、かつ、たぶん主回線である日本の番号の音声通話が適切にアクティブな状況になっていなかったようでした。。。iphoneがスマート過ぎました。
まあ今日できることはできるだけやったし、手持ちのキャッシュや今後の旅程や予算などもしっかりと見つめ直すいい機会にはなりました。旅先だとどうしてもあれもこれもやりたくなりますが、今回はこのちょっとした緊張感を指針に旅行を進めることにしました。
そうこうしていたらお昼前になっていたので、この時間帯からでも余裕を持って行けそうな洞窟へ歩いて行くことにしました。大体1時間ほどで行ける距離というのも魅力的だったので、地理的な感覚を得るためにも好都合でした。
1時間ほどペワ湖畔を歩き、畑の多い地域を通ってたどり着いたのが、Gupteshwor Mahadev Caveというところでした。Goolge MapでCaveと検索したら2~3候補が出てきたのですが、その中でも距離や雰囲気が有り難そうなところを選んだ結果です。ネパールの人たちにもとても大事にされている宗教的な洞窟でもあるようで、しっかりと観光地化もされていました。
観光地っぽい分かりやすい門を潜って、両側にお店がひしめく道を歩いて行くとものの50mほどで洞窟へ繋がる建物が!チケットを購入しなければいけなかったので、ここでも外国人旅行者価格で100NPRを支払い、歩みを進め、洞窟に入っていきました。実はここに来る途中に川があり、両岸が水流でとてもユニークな柔らかい形状に削られていることに気づきました。もしかしたらこのあたり石灰石かなと、普段、私が住んでいる山口市から程近い秋吉台カルスト台地の地中の洞窟のことが頭をよぎりました。実際にこの洞窟の説明書きを読んでみると案の定、石灰石の地層と書いてありました!ってことはここも昔は海の下にあったってこと?
そんなことを考えながら洞窟の奥へ行ってみるとヒンドゥー教の祭壇のような空間があり、さらに進み階段を降りて行くと、下に開けた空間に到着しました。最初は全く分かりませんでしたが、その下に開けた空間に行くと向こうの方から光が差し込むとともに、水が落ちる様子とその音が聞こえました。全く予想していなかった神秘的で荘厳な様子が目の前に広がっていました。あ~、めっちゃいいもの見れた~と思いながら写真を撮り来た道を戻って出口へ戻りました。さらっと帰ろうかなと思ったんですが、ふと疑問がよぎりました。
「あの滝が見たい!どこに繋がってるんだろう?そんなに遠くないはず!」と思いつき、売店の人や道ゆく人に聞いてみたら、「道を渡ってあっちの方」みたいな感じで教えてくれました。
素直に道を渡ってあっちの方に歩いて行くと、ものの5分ほどでそれらしき賑やかな雰囲気の場所につきました。やっぱりここも外国人旅行者向けのチケットを購入する必要があり100NPRでした。ゲートを潜って歩いて行くと、洞窟の中から見えた滝が外から見られます。歩いてくる時に見た川がここに流れ落ち込んでいるようでした。この滝はDevi’s Fallと呼ばれる滝だそうです。60年ほど前にスイス出身のDaviという方が水浴びをしている最中に流れに飲み込まれて、滝に落ちて亡くなってしまったことに由来して名付けられたそうです。今はしっかり柵がしてあって安全に見ることができました。
一通り見た後、Wishing Poolというサインが気になり行ってみると、数名の人だかりができていました。このPoolというか水が貯めてあるところは直径1mくらいの楕円形で水中の中央が高くなっていて仏像が配置してあり、みんなそこを目掛けて楽しそうにコインを投げ願い事をしているようでした。楽しそうな様子を横目に、どこでコインを手に入れてるんだと見渡すと、すぐそばにコインを売る女性がいました。なんのコインだろうと聞いてみると、ネパールのコインで1NPRや5NPRを5~6枚セットで10NPRで売っていました。私が手に入れたのは、1NPRを6枚です。早速、携帯を片手に動画撮影しながら、立て続けに聞き手ではない左手で上の方から一枚ずつ仏像目掛けて投げ込んでみました!そうしたら、案外うまく行って6枚中3枚くらいがのっかり、周りにいた人たちもちょっとすごいじゃんって感じの雰囲気になりました。祈願したことが叶うといいな~!
そんな感じで少し上機嫌な気分で歩いてホテルへ向かって帰っていきました。帰りながら、そろそろ床屋行きたいなと思い、たまたま良い感じの床屋があったので、値段を伺ってみることにしました。カット150NPR、髭トリム150NPRみたいな価格帯。ただ、お客さんが4~5人待っていて、30分くらい待ってくださいと言われたので、今日はやめておくことにしました。ただ、ここで切りたいと思ったので、Google Mapに保存しようと地図を見てみるとホテルの方とは逆の方に歩いてきていたことが分かりました。今日は結構歩き回っていたので、これを知ってちょっと疲れがどっと出ましたが、今日はポカラの地理感覚は多少学べた気がします!
ホテルに戻り、徒歩3~5分ほどのレストランでローカル・ロキシーやSekuwa、Thukpaを食べて、ゆっくり過ごしてはこの日を終えました!お疲れ様でした!