【いだろぐ629】運・鈍・根。
帚木 蓬生さんの著書
ネガティブ・ケイパビリティを読了しました。
本の中で「運・鈍・根」という言葉が印象的でした。
運:運が舞い降りるまで、辛抱強く待つこと。
鈍:浅識の知識で表面的な解決を図ることを戒める心構え。迅速な解決とは正反対の姿勢。
根:結果が出ない、出口が見えない状況でも続ける根気。これを持ち続ければ、目標に近づくことができる。
「すぐには解決できなくても、何とか持ちこたえていける。
それは能力の一つなんだよ」
という言葉が心に残りました。
学校教育は、答えのある問題の迅速な解決能力を重視しています。
しかし、実生活では答えのない問題や解決できない課題にも直面します。
迅速な解決は大切ですが、それが本質的な解決に繋がらないこともあります。
真の幸せや価値観は、一朝一夕で見つかるものではありません。
時間をかけて考えることで、真の価値が見えてくると感じます。
タイパ・コスパとは正反対の、例えば、音楽や絵画、詩などの答えのない領域で、自分だけの答えを探し続けることは非常に大切だとも感じました。
そして、その答えを探し続ける力の中心にあるのは「共感」です。
「あなたは親切です」という言葉は、
最高の褒め言葉と言われていますが、
利他の心を持ち、答えの出ない問題にも立ち向かっていく姿勢が、
真の価値を持つと感じました。
■
話は変わりますが、
昔の上司が不正をしていた、
いうニュースを聞き、衝撃を受けました。
栄枯盛衰の世の中であり、
自己中心的な行動や保身のための行為は、
いつか報いを受けるものだと感じています。
すぐには解決できなくても、何とか持ちこたえていける。
それは能力の一つなんだよ。
ネガティブ・ケイパビリティ、
長い時間軸、
深い深呼吸、
と自分に言い聞かせ、今日も新たな一日を迎えます。
今日も良い一日を過ごしましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?