人生の選択
人生は選択の連続と言われています。
生きていれば、事あるごとに方向性を決めていかなくてはなりません。
私も最近、生きていく上で大きな選択をしました。
先月、2年前に「ここで頑張ろう」と思って入社した会社を退職し、住居も500km以上離れた場所に移し、裁判所・私の弁護士先生・母親以外の誰にも知られることなく、新生活をスタートさせました。
保釈され、6ヶ月間は事件の整理と次の生き方を考えるために実家で生活していました。これからどうやって生きていこうか、そう考えた時、自分がやりたいことにトライするのが一番良いと考え、興味があった数社に応募しました。
幸いなことに応募した数は然程多くない中、約半数の企業から内定をいただきました。その中の1社が今の職場です。私のような人間でも入社できましたので、そのハードルは高くないかと思いきや、同僚はまぁまぁのレベルの方達ばかりですので、私も毎日緊張の連続です(汗)。
それでも、プライベートにはあまり干渉してこない職場ですので、私のような「個人的問題を抱える人間」にとってはとても居心地の良い環境でもあったりします。
人(従業員)は採用してみないと分からないように、会社も実際に入社してみないと分からない部分が沢山あります。
私を社内で起こった窃盗事件の犯人に仕立ててきた前の会社は、私生活を色々と聞いてくる会社でした。当時は親しみを感じましたが、今考えるとそういった情報をもとに何かを考えていたのかもしれません。
振り返ると、とんでもない会社に入社してしまったなとつくづく感じます。
・・・私の前職は、とある飲食企業の本部で働く管理職でした。仕事は出店を担当する店舗開発職です。
この会社は事件から遡ってここ1年間のうちに執行役員を含め、部長職以上7名の役職者を退職に追い込みました。いわゆるリストラです。最後に残ったのが私でした。特に勤務態度も問題なく、社長からの無理難題もこなしてきたはずなのですが。
このリストラで会社は結果として年間5000万円以上の人件費が浮かせました。残るはあと一人。。。
その目的達成のために用いたのが、今回の自社運営店舗における窃盗事件でした。コロナ禍の今、二代目のボンボン社長は新規出店せず、小じんまりした飲食店の経営に舵を切りたがっていましたので、必要のない人間はどうしても辞めさせたかったのです。当然、店舗開発も必要のない部署になりますので、リストラ対象となります。
事件の舞台になった店舗は私がリニューアルを取りまとめた店です。
最終的に会社は私が関わった店舗から盗難があったことにすれば、私をその犯人に仕立て上げることで確実にクビにできると考えたのでしょうか。
しかし、現時点まで私が実行犯である確証には至りませんでした。
(それはそうです。やっていないのですから。)
会社は私を懲戒解雇することもできず、兵糧攻めのような手法をとりながら警察の捜査には証拠改竄も含めて協力するものの、無実を訴える社員の声に耳を貸すことは一切ありませんでした。自分達のボロが出ることを恐れているのです。
そんな会社なので、これ以上在籍していても仕方ありません。
信じることを諦め、辞めることにしました。
でも、退職して良かったと思っています。
前職の会社はどう考えても異常です。リストラのアクションを感じたときにさっさと去っていれば、こんな事件に巻き込まれることもなかったと思います。選択が遅かったのかもしれませんね。
とはいっても、やってもいない窃盗事件の犯人に仕立て上げてきた会社を絶対に許すことはできません。一つの会社の都合で人生が狂わされているのですから。
会社に置いてある私物も、社内の機密事項が含まれているといったふざけた理由で返還してくれません。(一部は送ったと言っていますが、全然届きません)
退職時に「会社の内部情報を公にしない」ことを約束させる念書をわざわざ送ってきました。勿論、そんなものに私がサインをする訳がありません。
弁護士先生も「無罪判決が出たらこの会社を地に落としましょう」と冗談を言ってくれてますが、そのお気持ちだけでもとても嬉しく思いました。
人生の選択って難しいですね。
選択が正しければ楽しい人生になったり、間違ってしまうと大変な思いをしたり。ですが、それもまた人生かと思います。
今日は日曜。明日からまた頑張ります。
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