旅は人生の設備投資
みなさん、どこかに旅してますか?
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去年と同じ呼びかけですが、今年のQUMZINEアドベントカレンダーの設定テーマは「2023年に始めたこと」ということで、ちょっと追記して「2023年に(再び)始めたこと」にしました。
そう、今年後半はついに海外の弾丸旅を再び始めることができました。
見るもの、感じるものが新鮮なのはやっぱりうれしい。特に今年行った台湾、香港は自分の好きなアート系の施設や現代建築ががコロナ中に続々とオープンしているので待ち遠しかったんです。
高雄
高雄は何度か訪問や通過をしているけど、ここ数年で整備されたウォーターフロント地区は初めて。関空からピーチで直接高雄の空港に降り立ったらまずは地下鉄美麗島駅周辺のローカル屋台でのランチ。あー、これこれ。次々と客がバイクでやってきて麺をかき込んで行く。
そのあとは再開発の中心にある駁二芸術特駁區へ。ここはエレクトロニクス産業以前に台湾の発展を支えた製糖の輸出倉庫街をリノベーションしたアーティストスタジオやギャラリー群。ショップやカフェなども充実した空間。そしてここからは新しい建築群も見渡せます。
ちょうどSxSWを意識したMIXカルチャーのイベントも開催中でライブも多数開催。残念ながらタイミング合わずライブは見れなかったけど。
台南
コロナ前の台南滞在時から長い間建築中だった坂茂の台南市美術館2館。建築中はかなり大きな建物のイメージだったけど、出来上がってみると圧迫感のない、視線の抜けを意識したものになってました。内部も大きなアトリウムの周辺に多数の展示室がランダムに嵌まっていて老街のギャラリーを覗いて歩くような感覚がおもしろい。
ちょうど展示は台湾の現代アーティスト達で、自然との融合を意識したものが多かった。
台北
2019年訪問時の比較で迪化街散歩。
日本や中国からの観光客が減ったのもあるのか、現地の若者を意識した「文青(ウェンチン)」な店が増えている。レトロな落ち着いたカフェやセレクト書店など。いかにも永康街にありそうなスノッブなお店も。
また、以前は乗る人の少なかったシェアバイクも今回は多かった印象。
九龍(香港)
民主化デモや大陸のコロナ封鎖で経済的にも文化的にも独自性が薄れて、観光も最近はバンコクやシンガポールに人が流れている香港。そんな香港ではそれらに対抗する巨大プロジェクトがいくつか完成し、また引き続き建設中。
その中で今回の香港の目的は昨年オープンのアジア最大級の現代ミュージアムM+。絵画やメディアアート、インスタレーションに加えて東アジア全体のデザイン活動を俯瞰できるコレクションの常設展が想像以上に充実。
M+のある西九龍は大陸からの新幹線の終着駅でもあるので、他にも今回は見れなかった香港故宮文化博物館やオペラシアターなどが集中していて、これからもっと人を集めそう。
香港島
もう一つ香港で見たかったのはまもなく竣工のザハ・ハディドによる複合高層ビルTheHenderson。
残念ながら狭い香港島で全体を俯瞰できるスポットは探せなかったけど、近くで見ると他のザハ建築でも味わう非現実感が押し寄せてきます。香港のザハ建築はほかに民主化デモの中心になった香港理工大学も以前訪問してます。
このほか、この11月末より再び来訪者も入ることができるようになったモンスターマンションも訪れることができました。この香港のコントラストがたまらない!
さて、台湾も香港も激しい円安のおかげですべての物価がコロナ前の1.5~2倍。路面の安食堂も日本人客の自分だけまあまあなレストラン並みでした...。台北では手持ちの台湾ドル現金が足りなくて危うく皿洗いか食い逃げか!との場面も。
それでも今いいことは、まだ日本人客も大陸客も少ないのでどこでも混みあうことなく動きやすい!
また、日本訪問客のためにLCCの便が増えて、セールも出てきたので、今のうちにどんどん行きましょう。
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