Keiichiro Sato

必殺技は憶えて忘れる。日々アップデート。

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最近の記事

旅は人生の設備投資

みなさん、どこかに旅してますか? ↑ 去年と同じ呼びかけですが、今年のQUMZINEアドベントカレンダーの設定テーマは「2023年に始めたこと」ということで、ちょっと追記して「2023年に(再び)始めたこと」にしました。 そう、今年後半はついに海外の弾丸旅を再び始めることができました。 見るもの、感じるものが新鮮なのはやっぱりうれしい。特に今年行った台湾、香港は自分の好きなアート系の施設や現代建築ががコロナ中に続々とオープンしているので待ち遠しかったんです。 高雄高雄は何

    • 2022年に行って素敵だった5つの場所

      みなさん、どこかに旅してますか? 自分の場合の旅の目的はその場に立ってみる、何が起きているか感じてみる、そこで人と話すというもの。日々これフィールドワーク。 フィールドワークでの体験は自身のストックが無ければできない唯一無二のものなので、どこかに出かけるときに一番言われて嫌なことは「感想聞かせて」「どんなか教えて」というもの。まずは自分で行って確かめ、体験しましょうよ。 で、行ってきました2022年。来年こそは海外に復帰するぞと思いながら。 瀬戸田(6月)静かな瀬戸内の島

      • なにかをやるときの最小単位は二人

        2021年はコンスタントにnoteを書いていこうと思いつつ、エディターを開いて丸一年書いてないことに気付いてびっくりしましたよ。 いくつかある書きかけの中から、一年のまとめとは関係ないことを書いてみる。 知ってる人は知ってるけど、自分は双子です。トップの写真はたぶん3歳くらいの写真。 親は身体的にも経済的にも大変だけど、当の本人たちにとって双子はメリットしかないんですよ。 考えていることがわかりあえる 意識しなくても競争心が生まれる 友だちが常に二倍で情報も二倍 自

        • 新しいことにはまだ名前が付いてない

          ※本ブログは、QUMZINEアドベントカレンダーに参加しています なにをやってる人か、なにをやってる会社かわからない。 前職の時は「会社」の部分が「部署」だったりするけど、だいたいいつもそう言われてきたし、今も言われがち。 たしかに、いまUXデザイナーなのかと問われると、新しいサービスや仕組みを考えたり、人と会ったりしていることが多いのでそうとも言い切れない。 役員をやっている会社はコンサルタント業に分類されるけど、ほぼ全員コンサルタントの素人で、社長からして何がコンサ

          今年買ったもの、使ってみたもの総決算

          ※本ブログは、QUMZINEアドベントカレンダーに参加しています 淡々と上げていくよ。 Allbirdsのスリップオン自分の足が甲高かつ指長なのでなかなか合う靴がないのが悩みで、最近のスニーカーはだいたい硬くて無理。 なのでここ10数年はスニーカーはオニツカのソフトな復刻タイプ、革靴はオパナンケンと決めていた。そこに新星現るですよ。 アイツが話題になってきた1月末の都内出張時に通りかかったAllbirdsの日本初店舗。試しに履いてみたら柔らかいのにしっかりしていてよかった

          今年買ったもの、使ってみたもの総決算

          中島さんに救われた新人時代

          最近出た西和彦さん「反省記」やそれ以前の古川亨さんの本にも出てくる有名なエピソードが上記の中島さんの80年代のCADソフトCANDYの話だ。 そのころ大学の研究室には先生がポケットマネーで買ったPC-9801があった。美術教育系の研究室では極めて珍しかったけど、先生の大学院同窓で友人がCGアーティストのはしりの原田大三郎だったのでさもありなん。もっとも先生はフランス語論文のワープロ用途でしか使ってなかったので、ほぼ自分が自由に占有していた。 ある日愛読していた月刊アスキー

          中島さんに救われた新人時代

          それ、デザインしていいんですか?

          たまに言われるのが、「へー、電機製品てデザイナーがデザインしてるんですね」という言葉だ。 いやいやあなたが手にしてるiPhoneも自宅の電子レンジもデザイナーがデザインしてるから。WEBやアプリと違ってハードウェアはそのUIも含めてエンジニアがすべて手掛けていると思っている人はまだまだ多い。というかそれは今でも同じ割合でいる気がする。 とは言え、自分も新人の頃はそれデザインしていいんですか?という驚きがあったこともある。以下にその代表を上げてみたい。 その1 スピーカー

          それ、デザインしていいんですか?

          日本で好まれるアプリデザインの考察

          たまたまある人から、日本で好まれるアプリデザインの特徴って何?という質問をもらう機会があった。 あらためて考えてみると確かに海外のアプリを見ていて感じる違和感のようなものを感じることがある。だからといって普段はInstagramやGoogleマップなどいわゆるグローバルなアプリばかり使っていると忘れてしまうことでもある。 ときどきそれを思い起こすのは中国のアプリを開いてみた時かもしれない。 一例として、中国ではほぼ全国民が利用しているフードデリバリーや飲食店情報のスーパー

          日本で好まれるアプリデザインの考察

          OOUI本で思い出した話

          過去にもお世話になったソシオメディアの上野学さんの本「オブジェクト指向UIデザイン──使いやすいソフトウェアの原理」。いわゆるOOUI本。 今回はそれを(まだ途中だけど)読んでいて思い出した話です。 この本のメインで取り上げられている、タスクかオブジェクトかという話はそれこそ家電などの電機製品に表示部が搭載され始めた20年ほど前の組み込みUIの世界では何度も繰り返された議論だった。 デザイナーはプロジェクトが開始されるたびに何度もこの話をしなければならない。時にはすでに出

          OOUI本で思い出した話

          90年前後の仕事はよくホテルに呼び出され...

          て言ってもスキャンダラスな話でも昔はよかったという話でもない。おそらくどの会社も似たようなことをやってきたと思うけど、当時の行動の記録を書いていきたい。 配属先はオーディオ事業部プロダクトデザイナーとして駆け出しのころは輸出向けのオーディオセットのデザインを担当してました。自分の担当する製品を買うことができないので配属当初はがっかりしたものだけど、すぐに輸出向けが国内向け製品の何倍もの利益を出していてモデル数も圧倒的に多いとわかり、がぜん面白くなっていった記憶がある。 プラ

          90年前後の仕事はよくホテルに呼び出され...

          成功体験から抜け出すってなんだっけ?

          「成功体験から抜け出す」とよく言いますよね。この言葉もそろそろ抜け出さないといけないかもという話。 そもそもいまの世の中にそんなに成功した人っていましたっけ? 孫さんとか前澤さんとかは別として。 とくにこの30年は国としては低成長で、企業人として管理職まで昇進することが成功とするなら今は5%しかなれないらしい。 そのもやもやから思い当たるのは今は「成功すること」ではなく「失敗しないこと」に意識が傾いてる気がするということ。 失敗しないためにルールをつくり、失敗しないために

          成功体験から抜け出すってなんだっけ?

          ご近所歩きのススメ

          住んでいる場所や職場の近辺のことを知るのが好きです。特に歴史的な遺物に出会うと「あー、ここでいろんなことがあったんだなぁ」と感慨深くなります。 社会人になってからこれまで住居で7か所、職場で6か所を経験。周辺を歩き回ると必ずその土地がいとおしくなります。職場周辺で昼休みに、大坂冬の陣で家康が逃げ込んだと言われるお寺の痕跡を探したりしたことも。 地名の由来、地域の偉人、お地蔵さん、治水の痕跡などなど。 なかなか遠出ができない今だからこそそんなマイクロツーリズムならぬ1時間の

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          奈良好きなら揚州は行ってみるべき都市

          昨年11月初旬の旅行記です。 そろそろ上海に行かなければと思っていたところ、春秋航空のセールの案内が届いた。 ん?関空から揚州行き片道2,900円? 上海から近く時間もさほど変わらないので即決定。住んでいる奈良から関空第二ターミナルまで直行バスが2,100円なのでバランスがあきらかにおかしい。 揚州と言えば天平時代に奈良に招かれた鑑真和上の出たところで、奈良市とも国際友好都市の関係。これはなにか導かれている気がする。 それにしては直行便が飛んでいるわりにネットに情報が薄い

          奈良好きなら揚州は行ってみるべき都市

          選択できることは無条件にすばらしい

          ただの天邪鬼かもしれない。「これしか選べない」という状態が嫌いだ。いまのコロナ禍での行動制限もなかなかつらいが、この後に在宅勤務も選べるという社会になればいいきっかけではある。 もっとも自分はもともと選べる勤務スタイルだけど。 これを思ったのは、たまたま昼のおかずを買いに行った近所のコンビニの光景を見たからだ。 ずらっと同じパッケージスタイルのPB商品が並んでいて、ついにドミナント戦略が店内の棚にまで及んできたのかと。 ドミナント戦略とはチェーンストアが地域を絞って集中

          選択できることは無条件にすばらしい

          ネット通販を初めて使って失敗した話

          たぶん1994年ころの話だったと思う。国内のWEBサイトがほとんどなくて、毎日夜は海外のサイトを見ていた。たぶん一番英文読解能力が高かったと思う。 まだAmazonも無かったころにたしかNIFTYの書き込みかなにかでネット通販が出始めの情報交換がされていた。その中に米国のメープルシロップの店があった。 1989年にカナダへの出張土産で買ってきたメープルシロップの味が忘れられずに国内で探していたけど小さなツナ缶くらいのサイズで輸入品が3,000円くらいだったと思う。それが6缶で

          ネット通販を初めて使って失敗した話

          ザハ建築の夢を見て 2

          中国内のザハ建築は他に広州オペラハウスと北京大興国際空港がある。 これらはいつになるかわからないけど次の楽しみにしよう。とくに広州は香港深センからも近いし行ってみたい場所だ。 香港理工大学ジョッキー・クラブ・イノベーション・タワー香港はMTRの紅磡駅からブリッジを渡ってすぐのところにある世界でもトップクラスの香港理工大学。そこに新設された新校舎はまるまるデザインスクールになっていて、演習室やラボを備えた施設だ。 ここのキャンパスは緑地やパーゴラなども多く、ちょっと古いモダ

          ザハ建築の夢を見て 2