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群馬県知事が怒っているので、個人的に魅力に感じるところを挙げてみたら、けっこう出てきました。

 都道府県魅力度ランキング2021が発表され、その結果に山本一太群馬県知事が激怒しました。
 このランキングって最下位になれば話題になりますが、それ以外はあんまりうま味がないような気がします。そんななか、44位というスルー既定路線の順位でありながらここまで話題にしてくれたのですから、知事は県民にとってのこころ燈台とうだいと言っても過言ではないですよね。

 そんな感じで、せっかく知事が怒ってくれたので、群馬県出身者として個人的に魅力に感じるところを挙げてみることにしました。

草津温泉

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 たぶん群馬県でもっとも知名度のある観光地だと思います。名泉。温泉の素でもたいてい草津・登別・別府は取りそろってますもんね。ということはもう日本三大温泉ということで良いのではないでしょうか。
 写真は湯畑です。有名な湯もみはこの近くで体験できます。素敵な旅籠や飲食店がぐるりと取り巻いているのですが、なかには足湯に浸かりながらビールを飲める店もあったりしますので、散策自体が楽しいですよ! 夜はライトアップされます。

尾瀬

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 尾瀬ヶ原を中心とした尾瀬国立公園です。ラムサール条約登録地。氷期のうちに盆地が成立したため、その後の温暖期においても南方の植物がやって来ず、非常に珍しい植物が自生しています。ロシアが南限(ただし尾瀬を除く)みたいな植生がふつうにあるんです。
 バイト時代の友人が行きたいというので連れて行ったら「車の窓から眺めるつもりだった」と呟いてました。道路なんてありませんし、なんなら玄関口にあたる鳩待峠までだって自家用車は原則乗り入れ禁止です。登山ののち尾瀬ヶ原にたどり着いたら、あの有名な木道を踏んで、トレッキングを楽しみましょう!

頭文字D

 累計発行部数5,500万部の名作。舞台は秋名山の峠ですから、これはもう榛名山ってことで良いですよね。
 群馬県は山がちなのでとにかく峠が多い。この作品の全盛期には、近くの小さな峠(生活主要道)にもドリフトのタイヤ跡がそこかしこに残っていましたし、ときどき崖にクルマが突き刺さってたりしました。ちなみに群馬県の一世帯あたりの車両の保有台数は4位です。
 数多くのレーサーに影響を与えたという意味では、群馬なくして日本のレースシーンはないとも言えるわけで、歴史れきし名高なだかいですよね。

BOØWY

 あの名曲「MARIONETTE」の発表当時、わたしは小学4年生。まだまだ音楽的感性に乏しかったとはいえ、耳にしっかり残っています。思えば、同じ年代の子どもたちが次第に音楽に目覚めていくのって「兄貴がBOØWYを聴いている」がきっかけになっていることが多かったです。
 不思議なもので、音楽に傾倒しはじめた同級生って、ずいぶん大人に見えるんですよね。

櫻井翔さんのお父さん

 群馬県出身だそうです!

グーテ・デ・ロワ

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 洋菓子店のガトーフェスタ ハラダさんは高崎市で明治34年に創業。このパッケージは一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか。美味しいものを食べると幸せな気持ちになりますよね。平和へいわ使徒つかいみたいなもんです。
 あの歯応え、舌ざわり、そして香ばしさ。思い出すとむしょうに食べたくなりますね。食べたくなったらこちらをポチっと。

日光白根山

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 標高2,578mの活火山。丸沼高原スキー場からロープウェーが出ていますので、山頂登山口まで空中遊覧しながらいけます。登山するのは気合と準備が必要ですが、山頂駅のあたりだけで楽しんでもよいのです。なにしろ天空の足湯と天空カフェがあるのですから。わたしは普段着で行きました。
 標高2,000mの澄んだ空気を吸いながらつかる足湯、最高ですよ!

町田啓太さん

 大河ドラマ「青天を衝け」で土方歳三を演じた町田啓太氏。めちゃくちゃ格好よかったですね。とくに洋装の男前な姿には痺れました。

あだち充さん

 発行部数2億部との呼び声も高い「タッチ」の作者、あだち充氏が生まれた土地、それが群馬なのです。あなたが恋心を抱いたあの浅倉南も、つまりは群馬県人だといってなんの差し支えがありましょう。南を敷島球場につれてって。って言ってましたよね。

富岡製糸場

斜めから見た東置繭所1

 世界遺産ですよ! みなさん。「富岡製糸場と絹産業遺産群」という日本が世界に誇る文化遺産ですよ! 文化遺産だけに、公式サイトの写真は版権フリーですよ。まゆ生糸きいとは日本一。ドイツの科学力は世界一。これが魅力でなくしてなんなのでしょうか。
 大河ドラマ「青天を衝け」では、藍染とともに養蚕がかなりキーになっていました。血洗島は上州に近いですから、桑が豊富で養蚕に適しているんでしょうね。恥ずかしながら、尾高惇忠が初代工場長だということを初めて知りました。

嬬恋キャベツ

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 全国のひとがもっとも口にする群馬産の食材かもしれません。なにしろ、夏から秋にかけての収穫ピーク時期には、全国の総出荷量の半分を占めるのです。
 トンカツにもカキフライにもキャベツは必要です。大脳にだって小脳が必要というでしょう。ロースカツバーガーもいいですね。お好み焼きにも。とにかく主役を引き立てる最高の食材です。美味ければうまいほど良い。だから嬬恋。

土合駅(どあいえき)

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 構造物ファンは必見です。なんと「新清水トンネル」のなかに駅があるのです。この無限ともおもえる階段を降りた先にホームがあります。ちゃんと電車も停車しますし、もちろん乗り降りできます。
 見てきたかのように書いていますが、こちらのサイトで仕入れた知識です。写真がたくさん載っているのでぜひご覧ください。地下のホームに霧が立ち込めているところなんて、ときめいてしまいます。


 あとは、雪質が北海道クラスのパウダースノーとか、友人の畑で採れる枝豆が最高に美味しいとか、いくらでも出てきそうですけれども、いまはもう福岡県民になってしまった立場なので、ここから先は知事に譲りたいと思います。


Kindleにて同人誌・電子パルプマガジン発売中。


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城戸 圭一郎
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