うつ病に関して世の中の人に知っておいて欲しいこと
だから、元気なときに人助けをする。
自戒を込めて
周りにうつ病の人がいたら。。。
正直うつ病の人の気持ちは乱高下しやすく、接しづらい部分があると思う。
だから、今回は個人的にこんな接し方が良いんじゃないかと思うポイントを書いていく。
「希死念慮」に関して大切な事。
希死念慮の兆候を表わすような言動を感じたら、その人がいなくなることで、周りの人がどれだけ辛いか、悲しいかを認識させること。
これが基本。
家族や身近な人の場合
「気持ちは分かるけど、ひとまず死にたいと思っている気持ちを私に預けてほしい」
と伝えること。
そうすることで、その人の存在を自分だけのものではなく、存在を分かち合っていること事を伝える。
家族という立場上、身近にいると「サボっている。怠けている。」と苛立ちを抱えてしまうかもしれないけど、本人は葛藤を抱えてもがいていることがある。
家族がそばに居られる環境なら早めに帰った方がいい
これは、自分自身反省している。
「できるだけ早く復帰したいから、一人暮らしに戻れる環境は確保しておきたい」とずっと言ってきたけど結局実家に帰ってきて、気持ちが落ち着いてきたからもう少し早めに決断しても良かったかなとおもう。
まぁ、手放した家具とかはちょっともったいないけど。。。
人によっては、「家族がそばにいることでストレスになる」っていう人もいるので一概には言えないけど、自分の意見では早めの避難が良いかと思っている。
というのと、結局同じ環境に戻ると、うつになった状況がフラッシュバックして、再発のプロセスを繰り返してしまうと思ったので、最終的に実家に戻りました。
地元、職種、職場とか色々事情が違うので、ここは本当にあくまで個人の見解。
過保護になりすぎない
「今日は何をするの?」とか「どのくらい調子が良いの?」などの質問は最初は控えた方が良いかもしれない。
過保護になりすぎると、かえって素直に答えられなかったり、周囲を気にして無理矢理元気な振る舞いをする可能性がある。
「今日は天気が良くて、外に出ると気持ちが良い」とか「冷蔵庫に○○が入ってるから食べたいときに食べて良いよ」という周囲の環境に自由があることを伝える。
多分、そのときはなにも答えないかもしれないけど、
少し時間が経って一人になったときに、外を見て
「あ、本当だ。今日は天気が良い。少し、外に出てみようかな」とか「そういえば冷蔵庫に○○が入っているから食べてみようかな」とか少しずつ動くようになったりする。
少しずつ、内に籠もっていた自分の意識を外に向けられるようになる。
「死にたい」から「とりあえず生きてる」
それも、回復への大きな一歩だ。
本当に仲の良い友人の場合
その人がいなくなったら悲しいと言うことを伝える。そして、一緒に過ごした時間が自分にとって楽しかった事、大切な時間だった事を伝える。
一緒に旅行に行って楽しかった事、とか
一緒に遊んで楽しかった事、とか
あそこで酒飲んで馬鹿なことしたな、とか
学生時代の友達なら、部活で一緒に頑張ったこととか伝えて上げると良いと思う。
基本的に、うつ状態の人は「自己肯定感」が下がっていて、「自分なんて無価値な人間」だ「自分なんて役に立たないし、いなくなってもいい」というネガティブな思考を持ちがちなので、
その人が他人の人生の大切な1ページ/思い出にいることを伝えて上げて欲しい。
そして「回復して、元気になったらまた、一緒に楽しい事をしようよ」と声を掛けて上げること。
それが良い。
「あ、回復したらまた楽しい事したいな」っていう一つの希望、指標を示して上げること。
それが、大切だと思う。
もう一つ大切なのは、約束に期日はもうけない。
重度のうつ状態の場合、「xx空いている?」という質問に対しては基本的に答えられない。
これは、予定が空いている、空いていない、とかではなくて、その日の体調が分からないから。
外に出られる時もあれば、全く動けない時がある。
だから、「気分良くなったら、適当に30分ぐらい話そう。○日が空いているけど、別に体調悪かったら来なくても良いよ、その場合、こっちは別のことしてるから」ぐらいで良いと思う。
その人を思って時間を作ってあげるのは良いことだけど、それがかえってプレッシャーになってしまうことがあるので、あくまで「行けたら、行く」を優先して上げる。
特別じゃない、特別な居場所を取っておいて上げる。結構難しい。
それで、外に出られるようになったら、次はもう少し長い時間過ごす。というステップ。焦らないで少しずつ回復を待ってみる。
あれこれ手助けするのではなく、ちょっと待ってみる。それも一つの思いやりだと思う。
もう一つ重要なのは
「自分も苦しくならない距離を意識する」
共感疲労を起こすと、聞いている側も辛くなってくるので、
そこは絶妙な距離感を保つようにしましょう。
でも、これって難しいよね。。。
だから、出来れば複数人で、少しずつ対応して上げるのが良いと個人的には思う。一人の友人だけじゃなくて、何人かで繋がってあげること。
そうやって、一人一人の負担を軽減しながら、繋がりは絶えないようにする。
「○○みんなで集まるから、気分良くなったら、適当に30分ぐらい話そうよ」みたいに。
そうしたあげた方が、回復するときも自然に和に入り込めるので楽だと思う。きっと。
こればっかりは、自分も完全に治ったとはいえないので、今断面でしかいえないけど。
後、間違っても、面白半分で「うつの人の話を聞きたいから」みたいな接し方はしないこと。
これはもはや、ハラスメントなので。
多分本気で治ったら、自分から色々話してくれると思う。
「あのときは申し訳ない。実はかくかくじかじかな問題があって」
そしたら、「ドンマイ」って言ってあげよう。
知人/友達の場合
基本的には、仲の良い友人と接し方は変わらない。その人がいなくなったら悲しいと言うことを伝える。そして、一緒に過ごした時間が自分にとって楽しかった事、大切な時間だった事を伝える。
ただ、より結構距離感が大事なので、「分からない事は分からない。会社とか家族、友達に相談したか?」という事を確認した上で、正しいと思われる相談者を教えて、バトンを渡すのが良いと思う。
知っている情報があるなら「これこれ、こういう機関があるよ」、「こういう治療法を聞いたことがある」という程度で留めておきましょう。
色々アドバイスしたくなるのは分かるけど、逆に依存されたときに対応出来なくなってしまうので。
基本的に治療は、「専門医」に任せるのが大前提。
その他、自戒
うつが回復してくると、出力100パーセントで、社会に戻ろうとしてしまう。
でも、基本、最初は出力60%ぐらいが良いかなと、正直思っている。
いきなり、出力100パーセントでいくと、余裕がなくなるので。
スポーツ選手だってそうだしね。プロ野球選手だって、手術後にいきなり9回完投とかあんまりないでしょ。
本気出したら、出力100パーセントでいけるけど、今は60パーセント。ぐらいで。
「焦って再発」は経験したので、どれくらいきついかは認識しているつもりでいる。
再発率6割の中の6割に入ってしまった、悔しさもある。
だから今回は、出力60パーセント。
割とここが転換ポイントの気がする。
ちょっと調子が出ない日は、そういう日もあるよね。
と割り切ってしまう。
健康状態の人だって、調子でない日あるし。
その代わり社会復帰をしたら人助けをしたい
こういう気持ちもね。きっと、社会復帰できたとしても、暫くすると忘れると思う。
だから、あえてここに書いておく。
自分が辛かったとき助けてくれた人に返せなくても、とりあえず税金ちゃんと払うだけでも、それ誰かのためになってるから。
そして、少し余力が出来てきたら困っている人を助ける。交通機関でベビーカー引いてる人を少し助けるだけでも良い。そういうのが、結局周りに回って、何かに行き着く。
そうやって、世の中は回っている。
この記事を見て思った。
元気なときに人助けをする。日本人に根付いている、「和の心」だと思っている。
番外編
確定申告の医療控除の作成がキツい。
これひたすら、領収書をエクセルに打ち込んでいくんだけど、結構量が多い。
一時期、ドクターショッピングしてしまった時があるのだけど、その領収書探すのが結構大変だった。
とりあえず、領収証があればetaxで申請できるので、めっちゃ苦しそうな人がいたら、打ち込みだけでも手伝って上げると良いかもしれない。