豆満江の中国船の航行について
先日、中国、ロシアの会談後の署名で、豆満江での中国船の航行について、北朝鮮でも建設的な対話を行うとの記事を新聞で読みました。
新聞にも記載がありましたが、恐らく中国の狙いは豆満江をとおして中国船を日本海に出やすくするため、が一番の理由だと考えます。
南シナ海での海上民兵と漁民の使用
南シナ海と尖閣諸島で行っていることと同じことを日本海でもしたいのではないかと捉えることができます。
南シナ海では、海上民兵が30年かけて中国と南シナ海を行き来して、サンゴ礁を埋め立てていたという事実もあります。
中国では現在、漁船や漁民をGPS機能を使用して、機動的に動かす仕組みができています。
また、海上民兵や漁民は様々な船の妨害を行ったり、当局への情報提供を行ったりしています。
中国当局が漁民に報奨金を出すようになり、最近では魚よりも探知機を奪うことがブームになっているという話も聞きます。
漁民や民兵を投入、グレーゾーンを利用して海洋面で有利な立場づくりをしているのも最近の中国の手法だと思います。
中国東北部の経済低迷
また、豆満江の中国側の主張ですと、中国の物資を低コストで輸送しやすくするのが目的という記載がありました。
ですが、中国の東北部は現在経済が低迷しています。長年に渡り、地下資源を採取してきた結果、石油、石炭、鉄鋼の埋蔵量も少なくなっています。
現在も東北部の経済再生戦略が打ち出されていますが、経済の立ち遅れが目立っている地域だと思われます。
上記から中国が提示した経済効果を出すのは難しいと思われます。
以上、本日は中国の豆満江の考察でした。
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