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コールセンター小ネタ集

今日は、ちょっと楽しい記事にしたいと思います。
コールセンターでありがちな、ちょっとおかしな習慣、文化、癖のようなものをご紹介しましょう。


小ネタ1~コールセンターで背伸びをしてはいけない

コールセンターでは、お客さまが何より優先です。
通常の職場では、部下が上司のところへやってきて質問するのが普通かと思いますが、コールセンターでは1秒でもお客さまをお待たせしないために、部下が上司を呼びつけ、上司は走って部下のもとへいきます。

では部下が上司を呼ぶとき、どうするか?
手を挙げます。

新人オペレーターが、座りっぱなしに疲れて背伸びをしようものなら、上司が走って飛んでくることになります。
ではどうするかというと、こぶしを肩までしか上げずに伸びをする術を身に付けます。
バンザイをせず、肩までしか手を挙げずに伸びをしている人がいたら、その人はコールセンター経験者かもしれません。

小ネタ2~コールセンターで「すいません」と言うと全員が見る

お客さまに謝罪するときには、「申し訳ございません」と言います。
そこで、上司を声で呼ぶときに使う言葉が「すいません」です。

実際にはコールセンター業務に関わらない社員がたまにコールセンターに来ると、それを知らずに使ってしまいます。

「ちょっとマニュアル見せてもらってもいいですか」
「はい、どうぞ」
「あ、すいません」 ←コレ!

「すいません」は何か困っている証拠です。
そこで、あり得ない方向や、電話中の人がいないのに「すいません」が聞こえると、全員「何か起きたんだ!」とその人を見ます。

言った本人は、全員の視線にびっくりすることになります。

小ネタ3~コールセンターには鈴がある

声や音を出すと電話がそれを拾ってしまい、お客さまに聞こえてしまう。
けれど、手の空いているオペレーター全員を呼びたい。

そんなときに役立つのが”鈴”です。
鈴の高い音は、電話が拾いません。
そこで、鈴を鳴らして皆を呼びます。

だから、鈴が置いてあるコールセンターは多いと思います。

小ネタ4~社名を間違える

15年も同じ会社のコールセンターをやっているという人もいますが、中にはコロコロと職場が変わる人もいます。
(本人都合の場合も会社都合の場合もあります)
そんなとき、絶対間違えてはいけないのが社名です。

最初は間違えないように緊張して名乗るのですが、だんだん慣れてきた頃がやばいんです。
前職の社名を言ってしまったり、委託してもらっているクライアントの会社ではなく自分の会社の社名を名乗ってしまったり。
シェアードといって、同時並行で複数の会社の電話を取ることがあります。
こんなときも間違えやすいですね。

でも、間違えても「え!?」と聞き返されたことはありません。
最初の名乗りである「第一声は大事ですよ、丁寧に言いましょう」と指導しているのに、少し寂しい気もします。

小ネタ5~コールセンターにはびっくりするような美人がいる

私なぞは、コールセンターなんて相手から顔が見えないから化粧や服装に気を使わなくて済むと思ったクチですが、二度見したくなるような美人が時々います。
それは、モデルやバンドなどの通称エンタメ系と呼ばれる人たちが、副業として働いているから。
勤務時間の融通が利くコールセンターは、副業にピッタリなので、いろんな人がいるのです。

小ネタ6~営業時間ギリギリにかかってくる電話はたいがいクレーム

窓口の終了時間まであと5分という頃になると、みんながソワソワしてきます。最後の1本を取らないで終わりたいのです。
なぜか最後の1本、営業時間終了のギリギリにかかってくる電話はややこしい電話だったり、クレームだったりする可能性が高いのです。もちろん、残業も確定します。

だから、みんな最後の1本だけは取りたくありません。

大概のセンターでは、待ち時間が長い人から電話が入るような設定になっているので、意味もなく休憩ボタンを押して解除してみたりとかして待ち時間を短くすることもできます。しかし、簡単な電話が入ってきて2分で終話すれば、ログ入力で営業時間の終わりを迎えることができますが、逆に待ち時間を短くしてしまったがゆえに、その簡単な電話を取ることができず、最後の1本を取ってしまうことにもなりかねません。

また、あまりにもあからさまにやると、周りの人から白い目で見られかねません。

そういう密かな攻防が、終わり間際のコールセンターでは行われているのです。

さて、今回の小ネタ集、いかがでしたか。

それにしても最後の1本はなぜクレームなのか、不思議です。
それでは、また。

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