アウトバウンドってどんな仕事?~情報提供発信
インバウンドとアウトバウンドについては上記にてご案内しましたが、今回は、アウトバウンド業務の中から、情報提供発信についてご案内します。
情報提供発信
もう去年の話ですが、令和5年4月から、医療機関や薬局ではオンライン資格確認導入が原則として義務付けられました。
もしかしたら医療機関では、「4月までに導入してくださいね」「経過措置の届け出は3月までですよ」なんていう電話を受けたことがあるかもしれません。こういう電話を厚生労働省の役人が自分で全国の医療機関に発信しているとは考えづらく、恐らくは非正規雇用者を短期で雇って発信させています。
もちろんお役所仕事には限らず、「キャンペーンがもうすぐ終わっちゃいますよ」という案内など、別に成果は求められず、発信して案内さえすればいいという業務です。
案内する内容も比較的簡単で、研修としては半日もあれば十分ということが多いでしょう。
しかし、案内内容に比して業務が楽かといえば必ずしもそうとは限りません。
質問されても何も答えられない
この業務の発注者の意図を考えたとき、発信者が困るのは以下のような場合です。
手紙やメールを送っても「そんなもの見ていない」と言われたら困る、かといって電話をしたら文句が山のように返ってきて社員の手が止まるのも困る、だったら何も知らない臨時雇用に発信させて、とにかく相手に知らなかったとは言わせない履歴だけ作っておきたい。
そして、雇われた側は簡単な研修を受けただけで発信させられます。質問には答えず、別の電話番号へ誘導してほしいなどと教わります。
が、果たしてそんな案内では納得してもらえません。
「そこへ掛けたが満足な対応はしてもらえなかったからお前が確認しろ」
「何も答えられないなら、なんで電話なんかかけてきたんだ」
「忙しい時間を狙ってかけてくるなんてやり口が汚い」
そこで上司に確認しても「いや、何も答えないでください」と言われて終わりなんてこともあり得ます。
もちろん、すべての情報発信がこんなわけではありません。
中には本当に簡単な業務もありますし、丁寧にフォローしてくれる上司もいます。
ただ、募集要項の「誰でもできる簡単な仕事です!」というような文言に惑わされず、面接時にはサポート体制などを確認してみてください。「クレームになったときにはどんなサポートをしていただけますか」と聞いて「管理者が代わります」「あなたの対応についてもフィードバックします」と言ってくれるならいいですが、「いやぁ、クレームになんか絶対なりませんよ」という言葉が本当かどうかは入ってみないと分かりません。
次回は、獲得系アウトバウンド業務について、もう少し具体的にご紹介しようと思います。
それでは、また。
マンツーマンで講座を開催しております。オンライン開催も可能です。講座についてのご質問は、コメント欄もしくはサイト下部「クリエイターへのお問い合わせ」よりどうぞ。