恵文社 冬の大古本市|bookstore ナルダ
師走に入り、何かと慌ただしくなってきました。今年は特に一年の早さを感じておられる方も多いのではないでしょうか。当店にとってもそれは同じですが、この12月には我々にとって特別なイベントがあるため、「もうあの季節か」と特に感じるようです。
そのイベントとは「恵文社 冬の大古本市」。当店を昔から知ってくださっているお客様にもおなじみの名称かもしれません。2003年から一度も欠かさず今年で18回目を迎えるこの古本市では、毎回10数店前後のお店が集い、ギャラリーアンフェールが二週間だけ古書で埋もれた空間となります。本好き古書好きの方々にはご好評いただいている、いまや当店の冬の風物詩ともいえるイベントですが、今年は、その出店者の方々から特に「おすすめの5冊」を選んで事前にご紹介する、という取り組みを行うこととなりました。それぞれどんな5冊が選ばれているのかご覧いただき、ぜひ古書市を前にイメージをふくらませてください。
それでは、今日ご紹介するのは「bookstore ナルダ」さんからの5冊です。
1. 恩地孝四郎詩集
(恩地孝四郎著、結城信一編・六興出版・1972年初版) ¥4,400+税
2. 生活の随筆10 動物
(内田百閒ほか著・柳原良平装幀・筑摩書房・1962年初版)¥1,600+税
3. 世界の民芸(浜田庄司・芹沢銈介・外村吉之介著、菅野喜勝写真、芹沢銈介装幀・朝日新聞社・1972年初版)¥10,000+税
4. シモーヌ(円池茂絵、谷川俊太郎作・CBSソニー出版・1979年初版)¥2,000+税
5. 服装 1974年3月 終刊号(表紙モデル立木リサ ・写真沢渡朔・婦人生活社)¥4,000+税
どの本も独特の品と時代の空気を感じさせるもので、ナルダさんらしい選書だと思えます。新しいのにどこか懐かしい。店主自身がいいと思うものを、見やすさを重視して整えられたナルダさんのお店に漂う空気は、きっと当店のお客様にも興味を持っていただけることと思います。
以下にナルダさんからのメッセージも添えておきます。
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古本を中心として、古い雑貨と、そして時々新しい本を扱うオンラインストアです。2019年4月にオープンしました。実店舗はありません。ネットの向こう側にいるお客様の姿を想像しながら、できるだけわかりやすい紹介文を添えるよう心がけて、ほぼ毎日何かしらの商品をアップしています。店名は、『遠い街』(串田孫一 著)という小説に出てくる主人公にちなんで名付けました。知らない街にある、小さな古本屋にふらりと立ち寄るように、気軽にサイトを覗いていただければと思っています。
bookstore ナルダ
https://narda.thebase.in
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いかがでしょうか。これから、また他のお店のおすすめの5冊も順次紹介してまいりますので、どうぞご覧ください。
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「恵文社 冬の大古本市」
2020年12月29日-2021年1月24日
※会期が延長になりました。
えほんやるすばんばんするかいしゃ
おひさまゆうびん舎
言事堂
古書玉椿
古書柳
待賢ブックセンター
bookstore ナルダ
半月舎
ぽんぽんぽん ホホホ座交野店
マヤルカ古書店
らむだ書店
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恵文社一乗寺店
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