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企画のコツ=パターン・ランゲージ10選(ALAガーデン|まちづくりカレッジ#1)

Hello New One!をコンセプトに、4/13からはじまったALAガーデン

新しいコトを起こしたい人たちが集まって、都農ワインのみながら、新しい企画が産まれたらいいな!との想いでスタート!

1.ALAガーデンの想い

ぼくらが経営するHOSTEL ALAの広大な敷地を活用、都農町自慢の都農ワインを飲みながら、子ども連れでも楽しめて、ゆるやかに新しいヒトとつながれる場、がALAガーデンの目標。

ALAガーデンのメインコンテンツが「まちづくりカレッジ」。新しいコトを起こしている人をゲストに、20名限定で企画の立て方を話し合ったり、お互いの企画にアイデアやアドバイスを。

ぼくらの特徴はホステル=泊まれること。
カレッジ参加者の多くは当日宿泊。山梨、大阪、大分など遠方からの参加者と、ワインたっぷり飲んで話し込みたい県内参加者がミックス。

2.まちづくりカレッジ

記念すべき初回ゲストは、『延岡メンマ』で話題の延岡市出身、Uターン起業家の江原太郎さん(LOCAL BAMBOO代表)

ちょうどグッドタイミングで、リクルートのコーポレートページにインタビュー記事が掲載!とてもわかりやすいです。

江原さんは33歳。東京農大を卒業後、東京で屋上農園を経営する会社で働いた後、29歳でUターン起業。実家の放置竹林に問題意識をもち、延岡メンマを開発。 ANAのファーストクラスに2年連続でも採用されてます。

江原さんの企画の哲学やコツを聞いてみると

・誰もやってないことやる
・社会課題解決と相手に喜んでもらうことの両立
・わからなかったからすぐ聞きにいく
・徹底的にマーケティング
・ロゴやデザインにこだわる

印象的だったのは、現在、延岡メンマの売上の7割が延岡市でギフトとして買われていること。

延岡市民が市外に行くときのお土産として活用されているようです。これには参加者一同納得。自分の住む市や町の名前が入ってて持って行きやすいお土産って少ないですよねー。

ぼくも、町外にいくときは、「都農ワイン」持ってってるなと。

「まちづくりカレッジ」では、毎回、希望者が2分で自己紹介プレゼン、参加者同士で、エールをこめてアイデア出しや参考になりそうな事例を共有したいと思ってます。

トップバッターは、今月、グラレコ(グラフィックレコーディング)で宮崎市役所を退所して独立した小川綾さん。

早速、ぼくと太郎さんの話をグラレコに。(カバー画像も小川さん作)

Uターン起業してサウナビジネスを起こしている福永淳史さんからは、森をととのえるサウナ構想

神奈川から日向市にサーフィン移住した臼井寛宗さんは、日向備長炭のPRを

イツノマからも、渡邊佳さん、吉良倫太郎くんがプレゼン!

プレゼン後、早速、参加者から経験談やアドバイス、応援のメッセージなどとてもいい雰囲気に。

今後、毎月開催していくきますが、ぼくが継続してテーマにしたいのは

「新しいコトを起こすための企画のコツ」

3.パターン・ランゲージ

前職UDSで企画してきたことを、慶應義塾大学SFCの井庭崇教授との共同研究でまとめた32個のパターンランゲージ、『プロジェクト・デザイン・パターン

32個のパターン・ランゲージ一覧

都農町に移住して5年目となりましたが、ぼく自身、実際に都農町でいろいろな企画をする際、自ら活用できたなと思えるパターンを10個紹介します。

4.企画のコツ10選

【企画事例|コーポラティブハウス】

①買ってみる

前職UDSの創業者、梶原文生さんが、分譲マンションデベロッパーに新卒で入社した際感じたことは、強みがない。素人に近い消費者目線だけでは強みにならないので、自分で分譲マンションを買ってみた(人事部から銀行に3年分の給与証明出すなど強行突破して)
買ってみて、間取りが自由にならず、デベロッパー利益が大きいこと、入居者間のコミュニケーションないことを実感。コーポラティブハウスの企画の原型に。

②愛着が生まれる余地

自由設計の住宅ではじめから隙なくつくりきってしまうと住まいを創る実感がわかず、愛着が生まれない。
企画の骨格をしっかりとつくりながら、クライアントのアイデアやデザインの余地を残し、自分でつくった実感を

これは

③アイデアの重ね合わせ

休館になった築34年のホテル再生にあたり、クリエイターが「どう暮らすか」を軸に複数のアイデアを重ね合わせ。
ホテルを9室に絞り、シェアオフィス、シェアハウス、ギャラリー、住宅、カフェ、ペットトリミングサロンで構成

これはぼくが最も活用しているパターンです。
HOSTEL ALAのメインビジネス「スタディツアー」は重ね合わせそのもの。

まちづくりスタディツアー(イツノマ)

【企画事例|キッザニア東京】

④どうやるかの突き詰め

こどもの職業体験というコンセプトは明確ながら、内装費・年間運営費をどう捻出するかが最大の課題。
広告効果は低い案件で、スポンサー募集をするために、CSRとブランディングの観点でトップセールスを重ねる。

⑤なりきって考える

こどもなら、何にワクワクするか?を基本に内装・運営を
館内の家具・什器はすべて3分の2サイズ。夕暮れ時を感じさせる照明、と石畳の仕上げで大人っぽさを演出
こどもになりきって体験プログラムの企画
さん付けの接客

【企画事例|ホテルアンテルーム京都】

⑥企画の哲学

京都駅南口徒歩12分の学生寮で周辺にホテルもなく、寂しい立地と建物
デザイン性とアートを活用(かっこよくて)
古い独身寮のため賃料は低く、工事費も最低限に抑える(儲かって)
価値の低かった不動産エリアにアートと集客で賑わいを(意義のあるもの)

【企画事例|INBOUND LEAGUE】

⑦仮組み把握

ビル一棟のリノベーションコンセプト「インバウンド」。プログラム構成が複雑だったため、最初に事業収支を組み、許容できる投資額と、想定できる賃料を想定、プログラムに優先順位をつけて実現

【企画事例|神保町ブックセンター】

⑧隠れた良さ

岩波書店創業の地、靖国通り沿いの一等地。賃料優先でいくとコンビニが現実的。歴史や思いを反映すべきと岩波書店の社長に提案。岩波書店の全在庫約9,000冊の書店とカフェ・コワーキングの複合施設として再生

【企画事例|大日向小学校(食堂)】

⑨自分なりの強み

オランダのイエナプランスクールに「食」の特徴なし
日本の強み=「食」UDSの強み=「食堂運営」
ランチルームを活用し、地域の人にも開放した学校ごはんを提供する「大日向食堂」を企画・運営

【企画事例|SHIMOKITA VILLAGE】

⑩偶然の取り込み

UDSで下北沢線路街の企画してた際、偶然、紹介された教育ベンチャーHLABと意気投合
下北沢で、「居住型教育施設」をオーナー(小田急電鉄)に提案、承認
UDS企画・設計・管理、HLAB運営・プログラム開発

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次回のまちづくりカレッジは5/18です!
ゲストは、UDS&イツノマOBで、地元、薩摩川内市で起業している田尾友輔さん!

詳細はこちらで案内。

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