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企画の立て方、使い分けてる3つのパターン(0→1|0→0.5|0.5→1)

今日は8年ぶりの福井へ。
クリエイティブスキルと自分らしい生き方を見つける全6回のワークショップ「CREATIVE LUSH」の5・6回目講師として「企画の立て方」について、話し合ってきました。

・すでに起業を決めてる人
・転職しようとしている人
・就活がはじまりそうな人
学生から社会人まで、共通する課題は自分らしい生き方や働き方

そんな方々に、ぼくなりにこれまでの経営や事業開発で実践してきた企画の立て方をご紹介、まずはやりたいことの言語化をおすすめしてきました。

一言で企画といっても範囲が広く、抽象的になりがち。

企画とは0→1を産み出すこと

よく言われるのは、0→11→10。産み出すか大きくするか。

ぼくは、さらに0→1に3パターンあるなぁと実感してます。

❶0→1

起業や新規事業の言い出しっぺ。
普段、中学生たちに授業で話している表現だと

言いこと思いついちゃった!」から「この指とまれ!」まですべて

自ら感じ考え出したアイデアを、
具体的な事業計画に落とし込み、
ヒト・モノ・カネの段取りして、
具体的なカタチにして市場まで。

もちろん、ビジネスじゃない場合も含みます。
ぼくの場合は、都農中学校の総合学習「つの未来学」は企画のひとつ。
市場まで、というのは学校で授業を実施するという解釈。

企画をやるからには、自己完結で責任もって0→1にチャレンジしたいし、すべきだとも思います。

当然ながら起業家としての唯一最大の責任といってもいい役割です。

❷0→0.5

一方、自分の仕事を振り返ってみると、
チームや会社としては0→1を実現したけど、
個人的には0→0.5ぐらい
というのが多いなぁと実感。

みなさんはどうですか?

具体的に言うと、
「いいこと思いついちゃった」までは同じ
「この指とまれ」でとまった相手、チームにその後の実務を丸投げwしてドロンするパターン。

こういうと聞こえは悪いかもしれないけど、0→1で立ち上がった会社として、成長のための次のステージとしては自然な流れだと思ってます。

特に社長の役割は、責任もって0は決める。
正解はないのでこれは意思決定。

だけど、そのまま0→1までぜーんぶ自分でやってたら、
会社やチームとしての成長はしないし、
なにより身体と脳みそに限界がきます。

ただ、この場合に決まって言われがちなセリフが

もういつも口だけで、無茶振りやめてくださいよ〜

本当に理不尽な場合を除いて、多くは成長していくためには必要なプロセスだと思うので、社長としては役割分担のつもりです。

でも、この振りどきは難しいですよね。

0.3ぐらいのタイミングで早く振りすぎると、実現性が低くなるし、振られた人にとって、わけわからずで混乱のリスクあり。

0.8ぐらいのタイミングで遅く振りすぎると、なんか見えてきてるやつの作業だけ振られてやらされ仕事と捉えられるリスク。

バランスがポイントですね。

❸0.5→1

自分なりに次のステージとしては、社員が0を生み出すことを全面的にバックアップしていくべきと思ってます。

いざ0.5ぐらいのところまで登ってきたら、全力で1まで押し上げる感じ。


少し話は変わりますが、クライアントの営業案件にも通じる話です。

以前から何度もクライアント内で出ているアイデア。
誰もがこうしたいよね、がありつつ、覚悟もって詰めていく人がいなかったり、詰めるスキルがなかったりで進まず。

外部委託案件としては、この手が一番、受注する確率高かったりしません?

0ベースで持っていくと、こちらはやりがいあって楽しいけど、まぁ確率は低いですよね。。

よほど相手の内情知ってれば別ですが。イチかバチか的な確率になります。

相手からよく聞く話で、重要そうなんだけど実現に手間取っている案件を預からせてもらって仕上げる方がWin-Winじゃないかと思ってます。

実は、キッザニア東京の開発は、ぼくの中で0.5→1パターンです。

元々はメキシコで発祥したビジネスをはじめて国外展開しようと、日本に事業会社が設立されてたのですが、資金面やスポンサー誘致などが滞ってて、縁あってぼくらの会社が参画することになり、一緒につくって開業にこぎつけました。


話を戻します。

社内で企画者を育成していくためには、成功にしても失敗にしても実践経験を積んでいくことが近道。

早めに実践を増やしていくためにも、常に0を量的に出すことに集中、いけそうなやつをピックアップして一緒に仕上げて実績にするのが理想です。

ぼくや先輩社員の0を1にする過程で、0.7ぐらいから一緒にやっていくという、背中を見る的なOJTも研修っぽくていいかもしれないけど、誰かがいないとはじめられなかったり、一番肝心な最初のリスクをとるマインドが育まれないと、言われたことだけこなせる人になってしまいかねないかなと思ってます。

❹使い分け

マネジメントとしては、一人でも多く0→1を実践できる企画者を増やすために、自ら(起業家)が全部0→1をやるのではなく、人と機会に応じて0→0.50.5→1の役割を柔軟に担っていくことが重要です。

自分の強み・キャリアという視点では、自分はどのパターンが一番強みを発揮できるか、楽しいか、考えてもらいたいです。

この際、要注意は
「私は参謀タイプだから自ら企画はちょっと、、」
とか
「私はNo.2タイプだから企画のサポートを、、」
みたいに、自分で経験しないうちからリスクの低そうな役割に自分のタイプをあてはめたくはないなと。

ぼく自身、副社長時代、自分はNo.2タイプと信じて疑わなかったけど、No.1の役割もやってみることで、決してNo.2タイプではないなと実感しました。

要は、自分の中での使い分けかなと思ってます。
企画も、案件やその時のメンバーを見ながら0→1やるときもあれば、0→0.5にとどめたり、0.5→1に仕上げたり。

企画は1人からはじまるもの。
でも、実現させるためには1人でできることには限りがあり、どう役割分担していくか、それぞれが立ち位置をアレンジしながらチームで取り組んでいけば実現の確率は高まるし、なにより仕事をより楽しめるのでおすすめです。


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