憎しみ、怒りは最大のレッスン
「あなたを愛する人を憎むことは、悪魔的。
あなたを愛する人を愛することは、人間的。
あなたを憎む人を愛することは、神聖である。」 と『エソテリック・プラクティス』p.155にあります。
著者であるダスカロスはキプロス人です。
キプロスはギリシャ系住民とトルコ系住民がおり、互いの主張により対立や衝突、ギリシャ系によるクーデター、トルコ軍の占領などの争いにより南北が分断しました。
ダスカロスはキプロス人とトルコ人、双方から生徒を受け入れていたので、ダスカロスがいる時には互いに争わないように努めさせていたエピソードがあります。
もし、ダスカロスのような真理の教師がいなかったらキプロスは争いによって大変な状況に巻き込まれていたかもしれません。
憎しみ合い戦うことが正当とされている時に、互いの命や存在を尊重し、冷静に行動することも私達にはできるのです。
「 どんなに憎しみに満ちた言葉であっても、それは絶対にあなたを傷つけられないということを知っておきましょう」とダスカロスは言います。
そして、傷つくのは相手からの攻撃によってではなく、私たちがその攻撃の本質となる憎しみや怒りのエネルギーを受け入れ、反応することによって自分自身を傷つけていることを説明しています。
あなたを取り巻く環境がどのようなものであっても、あなたは内側を大切に平和に保つことが重要です。
私達一人一人が心を平和に保つことは生きていく中でとても大事な神聖な仕事です。
平和を乱す怒りや憎しみをわざわざあなたの心の中に招く必要はないのです。
これはとてもシンプルで一番困難なレッスンの一つだと思います。
心を閉ざすことなく、無条件の愛を保ち、怒りや憎しみに反応することなく、ひたすらに平和で調和した状態で生きている存在がこの地球上にいるてしょうか?
もちろんいます。
私達に常に寄り添い、この体を維持してくれる大天使たちです。
大天使たちには喜びと愛が常に溢れていて、人間のように憎しみや怒りを感じることはないのです。
ではなぜ人間はこのような多様に感じる心を持って生まれることになったのでしょうか?
それこそが絶対存在からのギフトであり、私たちが怒りも憎しみも感じないくらい愛に溢れた時にこの意味を魂のレベルで思い出すのだと思います。
今はまだムカッとしたり、イラッとしたり、怒りだしたり、ヒステリー起こしたりするのが当たり前の状態です。
でも、冷静になって、
「どうしてあんなに怒り、取り乱したのか?」と
自分を冷静に見つめ客観視する努力をしていくと怒りのプロセスが見えてきて、怒りの本当の原因が見つかります。
聖人のように今すぐなろうと無理するよりも、荒れ狂う心の感情を一つ一つ気付き、理解し、取り乱すことがなくなるようにと成長することが一番大切です。
そうして、日々繰り返していくことで、あるときに自分の成長に気づく時がやって来ます。
ゆっくりじっくり取り組んでいきましょう。
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