いつも強い不安に悩まされている人へ

強い不安にいつも悩まされていませんか?不安障害という心の病気があります。もしも、該当する症状がある場合は心療内科や精神科を受診することで症状の軽減ができ、生活の質が上がるかもしれません。

私は高校生の時から強い不安に悩まされていた記憶があります(うつとは言わないまでも、気分の落ち込みが強いのは中学生の頃から既に始まっていたと思います。)。毎日、目が覚めると倦怠感が強く、しばしば吐き気にも悩まされていました。また、常に頭が不安やイライラで一杯で勉強や読書も手につかないくらい集中力が落ちる時が多かったです(学業や人間関係などの学校生活がうまくいっていなかったのも大きなストレスでした。)。当時はメンタルヘルスの知識や情報を得る方法がなく、病識も無かったため、常に我慢して耐えるしかありませんでした。

大学生になり一人暮らしになると、自室にいられないくらい不安が強くなることがありました(その時は散歩に出かけるなどして気分を紛らわしていました。)。高校生の時と同じく気分が晴れない日が多かったです。また、現実に起こる可能性が低いような事にも強い不安を感じていました(外出中に部屋に泥棒が入ったりしないか、水漏れで水浸しになっていないかなど。)。

社会人になり、過労と人間関係でうつ病を発症し治療が始まると、不安障害の診断を受けたわけではないですが、うつ病の治療が進むうちに長年悩まされていた強い不安が消えました。他の人も強い不安といつも戦い、それに耐えながらも元気に生きていると思っていたため、そうではないということを知ったときはとても驚きました。

今では、酷く疲労しているとき以外には強い不安を感じなくなりました。どうしても不安が強く、耐えられない場合は心療内科で処方された抗不安薬を服用しています。人生の中で今が一番精神が安定しており、読書や勉強に取り組むことができています。

親には「若いのに体力が無さすぎる」とよく言われていましたが、家も学校もリラックスできる場所ではなかったので、常に緊張状態に置かれて疲労していたのが不安の原因だと思うと今は納得ができます。

最後に繰り返しになりますが、強い不安に悩んでいる方は心療内科や精神科を受診することで、症状が改善することがあります。不安障害という心の病があるので治療の対象になります。強い不安を抱えたまま生活を続けるのは、体が痛いまま運動を続けるのと同じだと思います。不安が消えることで読書や勉強などのパフォーマンスが上がりますし、そして何より生きやすくなります。