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Netflix、アマプラ掘り出し物を紹介#1秋の夜長に

既に話題になっているものもあるかと思うが、なんとなく見てみたら思いの外、面白かった映画やドラマ、印象に残った作品についてお話ししていこうと思う。

気になった方は観てみてください。
YouTubeにメイキング映像がある作品もありますので、そちらもどうぞ。
※気をつけていますが、ネタバレに注意。
あくまで個人の感想です。


バード・ボックス


ある日、世界中で突如人々が暴れ出し、原因不明のパニック状態に陥る。
何かに攻撃されていることは分かるが、原因不明なだけに対処方法が見つからない。

どうやら、屋外で何かを見ると自◯衝動に駆られてしまうようだった。
自◯者が見た、その形や正体とは。

隠れながら外に出ない生活、屋外で目隠しをする生活、極限状態の人間が作り上げていく小さなコミュニティの中、人類と何者かとの戦いを描いている。


"何か"の正体が分からない不安感、"何か"に常に襲われるかもしれない恐怖、人間の醜い争いや裏切りが詰め込まれていた。

怖いシーンはあまりないのだが、車で出かけるシーンや、山の中を歩いているシーンは緊迫感がありよかった。

少し面白かったのは、どうやら"何か"はお行儀がよいようで、建物の中までは入れないらしい。
このまま、ずーっと建物の中で生活を送れば、基本的には何の心配もないのだが、食料を確保する必要がある以上、外には出ざるを得ない。

極限状態の人間が起こす行動は予測不能で、全員が手を取り合って生活するのは難しいが、主人公(母)が子供二人を守りながら、強く生きていく様に心を打たれる。


途中まで全然、タイトルと関係なくないか?と思いながら見ていたが、途中でタイトル回収されていき納得した。

自分の好きな「クワイエットプレイス」に近いかもしれない。
クワイエットプレイスについて簡単に説明すると、音を出すとクリーチャーに襲われるというもの。
音が出せない中での生活、主人公家族は上手く手話を通じて生活をして生き残っていく。

ホラーといえばホラーなのだが、クワイエットプレイスの1も2も生活に順応しつつ非常に賢い方法で、クリーチャーに対処していく様が感心する。

こちらもおすすめなので、是非見てみてほしい。

話が逸れてしまったが、ドッキリ要素はあまりなく、気持ち悪いクリーチャーも出てこない、グロさもないのでホラー初心者は鑑賞しやすいと思う。



ファイブナイツアットフレディーズ


ゲームセンターの警備員としてモニタールームで監視を行う主人公。
その施設の中には奇妙な着ぐるみ達があった。
過去にトラウマを抱える主人公が夜間に警備を行いながら、自分の過去と向き合う。

ゲームが原作のこの映画、ゲーム上では襲ってくる着ぐるみ達から逃げたり、入れないようにするゲームで、筆者は個人的には「ファイブナイツアットフレディーズ4」自宅警備がお気に入りだ。

見た目が非常に可愛らしく、ポップな音楽を流して着ぐるみが踊っているのは何故か可愛くて、楽しい気分になる。
ただ、その反面このぬいぐるみ達が元凶と知っているが故、不穏な空気と気味の悪さに襲われる。

再現度がいい。
コスパに見合わないだろうという繊細な舞台セットと、着ぐるみ達。
動きは少しコミカルで面白くもある。

メイキング映像を観てもらえると、あれは全てCGなんかではなく、機械のついた着ぐるみを使用している事が分かる。

CGで作ったほうが、絶対に撮影も簡単だし何故、着ぐるみを使用したのかという部分もあのクオリティの高さに黙らされる。

ストーリー重要型というよりは、フレディ達(着ぐるみ)とのやり取りや映像を観てほしい。
ほっこりシーン?もあり、グロシーンもなくホラー初心者にもおすすめ。


13の理由

高校生の主人公は自◯したクラスメイトでバイト先の友人でもある女子生徒から、告発のカセットテープをもらうところから始まる。

彼女の自◯の理由が彼女の録音したカセットテープの声によって次々と明かされる。
全てのカセットテープを聴き終えた頃に、全てが繋がっていく。

まず、この設定が斬新で面白いと思った。
既に録音した彼女は亡くなっているわけで、決してワクワクしてはいけないのだが、関係者一人一人に関する真相を話していき、話の先が気になる。
全カセットテープを聴き終えた頃に、全てが繋がっていく。

決して全て重く暗い話ではなく、学校生活の楽しさも辛さも垣間見える。

彼女の録音したナレーションに合わせて、彼女の思い出の場所を巡る。
高校生の繊細な感性、今思えばちっぽけな悩みだったが、かつて自分達もこういう時期があったのだろうなと考えさせられる。

舞台が外国のため、日本とは少し違う習慣や感じ方に戸惑う場面もあるが、楽しめた。


車の運転、ダンスパーティー、ドラッグやお酒、恋愛、スクールカースト、いじめ、自由な学生生活、校内選挙など。
そんなにカフェ行くんかい、高校生が夜に出かけすぎじゃ…、酒が普通に手に入る、えぇ…モテるヤツの基準が男女共に日本とは全く違う。

外国の映画でよくある冴えない男子にからかいながら執着する女子、チアリーディング部との恋愛、クラスカーストや噂それぞれの葛藤などには胸が痛くなる。

それぞれの視点から語られる湊かなえ風のサスペンスがお好みの方は好きかもしれない。

杉山紀彰さんが吹き替えをしており、とても聴き心地が良かった。

※各話で注意⚠️がされているように、少しセンシティブな内容が多いため人によっては気分が落ち込むかもしれない。



私のトナカイちゃん

売れないコメディアンのドニーは勤め先のパブで優しく接した歳上の女性客にストーカーされる話。

タイトルでは全くもって内容の想像がつかないが、日本語で言うと「可愛い子ちゃん」みたいな感じだろうか。

実話を元に作成された作品と言われている。
毎日、パブに入り浸る女性客と初めは仲良くしており、自分に好意を抱いていることを分かっていて思わせぶりな態度をとっていた。

面白がって食事に行ったりしていたものの、彼女のメンタルが不安定だということに気が付き、距離を置こうと恐れだす主人公にストーキングがエスカレートしていく。
全体としてサイコパスホラーといえる。

【見所】
メールでやりとりをしている彼女からのメールの文面がリアルに表示されるシーンがしばしばあり、お洒落さと奇妙さを醸し出している。
二人のやりとりが一番の見所。


個人的にはメールの文面は日本語訳にしてしまうと、どういったジョークなのか、打ち間違いなどもよく理解できなかった。
(著者の理解不足かもしれないが…)
ブラックジョークは日本人の自分には映画以外で馴染みがなく、あまり分からなかった。


映画「ジョーカー」と同じで主人公はコメディアンを目指していて、薄ら寒いギャグをやるシーンが度々出てきて、ブラックジョークが理解不能で耐え難い。
過激なシーンも少しだけあって、気分を害する人がいるかもしれない。

実際にこんなことが自分にあったらと思うとゾッとする。
徐々にエスカレートしていくストーカーを
怖いもの見たさで見てみるのもいいと思う。



FALL(フォール)

クライミングの趣味で地上600メートルの鉄塔に登る友人の二人。
登りきった頂上で地上へ降りる唯一の手段だった梯子が落ちてしまう。
下に降りる方法と助けを呼ぶ手段を模索しながら、二人は生き延びるために地上600メートルで必死に過ごしていく。

まず圧巻の景色と絶望感。
降りる手段は考えても思いつかない。
数百メートルレベルであれば、少しの希望はあるものの600メートルとなると、想像もつかない。
すごいストーリー性や人間ドラマはないが、
手に汗握りスリル満載だった。

高所恐怖症の人は見てられないかもしれない。
頭を悩ませ、苦肉の策で何度も希望の光が差すも、期待を裏切られる展開に見ているこちらもじれったさ、焦りで落ち着かない。


メイキング好きの癖が出てしまうが、CGではなく実際に鉄塔で撮影しており、塔から落ちかけるシーンなど全てスタントなしで撮影している。
(流石に実際はそこまで高いところでは撮影しておらず、下はCG合成である)

展開としては怖いシーンはあまりないが、海底47メートル、後述の#マンホールなどシチュエーション型のスリラー好きであれば楽しめるだろう。



#マンホール

結婚式の前日、マンホールに落下してしまった主人公。
手元にはスマホだけ、場所も分からない。
色々な手段を使って脱出を試みる。
誰かに落とされたのか。
誰の恨みを買ったのか。

マンホールの中の設定で当然、常に画角はマンホールの中だ。

視聴中に純粋に気になったことがあった。
あの狭いマンホールの中でどうやってこの画角が撮れるのだろうか。
余程、顔がアップになってしまう。
自由な画角は撮れない。

YouTubeに上げられたメイキング映像でその謎が解けた。円柱を縦に切断されたセットで撮影していたのだった。
上から覗き込まれる画角、下から見上げる画角はそれ用に上半分のセットを作っている。
よく考えていて面白いなぁと思った。

閉鎖的な空間に閉じ込められ、怪我をしている状態で、雨の降りしきる中、汚いマンホールの中では冷静でいられないだろう。

スマホを駆使して、犯人探しと脱出方法を模索する。
ここで脱出出来るんじゃないか、とか少しツッコミどころもあったものの楽しめた。
日常とSNSの現代にあり得そうな話だった。

基本的にはすぐに水位が上がったり、押し潰されるような即死する状況ではなく、カウントダウンなどはなく、時間制限はあるものの、落ち着いて見られたのでオススメしたい。


筆者は個人的に画的に綺麗ではないのは少し苦手だ。
例えると、ゴーストバスターズ、MIB(メン・イン・ブラック)などの話は大好きだが、エイリアン系にありがちなネバネバ系が汚くて苦手なのだ。
それと同様に、血飛沫は大丈夫なものの、たまに粘度の高い血液が顔にへばりついているのを見ると、映画どころでなくなる。

汚くて早く風呂入りてぇ…と見ながらに思ってしまうのだ。


ご覧いただきありがとうございました。
是非、今回紹介した作品を見て頂き、制作に関わった方々に還元がありますように。

いい作品を布教するために、
また、紹介をさせていただこうと思います。

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