フライドオニオンと牛乳
こんにちは。
食欲の秋とはよく言ったもので、この頃、食欲が止まりません。まぁ、食欲が止まらないのは今に始まったわけではないですが。と、そんな話は置いておきましょう。
さて、子供の好き嫌い問題。食べることは、生きることそのもの、食べ物がその人の体をつくるなんてことをよく聞く。それが本当なら、うちの娘の体は、ほとんどがお菓子でつくられているのかも。
親として反省すべきはヤマヤマだけれど、どうも娘の食欲を「食事」に向かせることには連敗続き。離乳食のときには喜んで食べていたホウレンソウやキャベツなどの葉物野菜はだいたいNG。フライドポテトは食べるのに、サツマイモやカボチャの類は「モソモソする」という食感でNG。
信じられないことに、保育園では嫌いな食材やお野菜にも挑戦し、おかわりまでするらしい。お友達効果、すげー。先生からは「ご家庭でも食べなくてもいいから、同じ食卓について、大人と同じ食事を用意するのもいいですよ」と言われたので、さっそく試してみる。
カレーライス、ハンバーグ、オムライスなどの子供が大好きラインナップで挑むも惨敗。カレーはレトルトに負け、ハンバーグは鶏肉は好きだけど合挽き肉はダメ、オムライスは、スーパーのお総菜で食べた実績があったので同じように作ったつもりが、鶏肉をウインナーで代用してしまったのが裏目に出た。
王道のお子様メニューがダメならばと、水炊き鍋、とんかつ、タコライスなど少し大人寄りのメニューでも攻めてみた。水炊き鍋は奇跡的にスープだけ何度もおかわり、とんかつは謎に衣だけにハマり、タコライスは香りだけ「おいしそう!」という感想をいただいて終了。
そんなこんなで、結局のところ、もともと食べられるもの以外は2才から4才に至るまでの間、ほとんど種類を増やすことができていない。お菓子に対する食わず嫌いは、ほとんどなく、なんなら好奇心旺盛に挑んでいくのに。そのモチベーションのひとかけらでも、ぜひ食事に向けてほしい。
そんな日々を過ごす中で、先日行った回転寿司屋さんでの出来事。なんか、急に、玉子とカッパ巻きを食べられるようになっていた。これまではフライドポテトとアイスクリームでお付き合いいただいていたのに、パパママがお寿司を口に運ぶペースと変わらず、玉子とカッパ巻きをたいらげていた。
うん、きっと、そんなもん。親が心配する裏で、子供は子供なりに成長してる。だって、世の中、食べなくても生きていける食材はいっぱいある。“食べられないなんて人生半分損してる”とか、私も言われた記憶あるけど、そんなのその人の価値観でしかない。
そう、焦りは禁門。それに尽きる。卒乳も、トイレトレーニングも、焦るのは大人ばかりで、子供は子供のタイミングで乗り越えてきた。きっと、そういうことだ。
そういうわけで、今日の晩ごはんは冷蔵庫の玉ねぎを片付けたくて、ハヤシライスにしようと思っています。はたして娘は食べてくれるでしょうか。あ、タイトルの『フライドオニオンと牛乳』は、今日の買い物リストです。失礼いたしました。