【絵本】七夕に読みたい絵本~七夕の起源を知る~
7月。梅雨も明け、もうすぐ七夕ですね。
七夕に読みたい絵本を2冊ご紹介します。
七夕に読みたい絵本
『たなばたものがたり』
作:舟崎克彦
絵:二俣英五郎
出版社:教育画劇
発行年:2001年
あらすじ
中国の天帝が、娘である織姫と牛飼いを結婚させる。働き者の二人だったが、結婚してから織姫は機を織ること忘れ、牛飼いも牛の世話をしなくなった。怒った天帝は二人を引き離し、年に一度、7月7日にだけ会わせることにした。
『たなばた』
再話:君島久子
絵:初山滋
出版社:福音館書店
発行年:1976年
あらすじ
天の川の西、人間の世界で暮らす牛飼い。ある日、天の川の東から天女達がやってきた。着物を脱いで川で遊ぶ天女の目を盗み、牛飼いは織姫の着物を隠す。牛飼いに気づいた天女達は逃げたが、織姫は着物がなくて逃げられず、牛飼いの妻になる。家族が増え幸せに暮らしていた二人だったが、そのことを怒った天の西王母は、織姫を連れて帰る。牛飼いは子ども達と一緒に織姫に会いに行くが、天の川がそれを阻む。川の水をひしゃくで汲み乾そうする牛飼い達を見て可哀想に思った西王母は、毎年7月7日にだけ織姫と会うことを許す。
2冊読んで思ったのが…
あれ?内容が違う。
前者は私にとって馴染みのある七夕の物語で、後者はいわゆる羽衣伝説に似ている。
どうして違うんだろう?
というわけで、
七夕の起源を調べてみました。
(Wikipediaさん、お世話になりますっ🙏)
七夕の起源
七夕は、織女牽牛伝説と中国の行事である乞巧奠(きこうでん。7月7日の夜、女性が手芸・裁縫の上達を願う祭)が合わさったもの。
日本の「たなばた」は、中国の七夕が奈良時代に伝わり、元からあった日本の棚機津女(たなばたつめ)の伝説と合わさったものといわれています。
そして、七夕の物語。
一般的に語られているのは、舟崎克彦さん作の『たなばたものがたり』の内容ですが、長い歴史の中で中国各地の民話としてさまざまなバリエーションが生まれたそうです。
中でも有名なのが『天河配』。京劇などで演じられる戯曲ですが、それが、君島久子さん再話の『たなばた』の内容(羽衣伝説に似た物語)なのです。
元々は中国の書物に記された織女牽牛伝説が、中国の行事・乞巧奠と合わさって「七夕」が生まれ、それが形を変えながら広がっていった、というわけなのですね。
年中行事として私達の暮らしに根ざしている七夕。
子どもと一緒に行事を迎えることで、改めて七夕とはどういう行事なのかを考え、知る機会になりました。
ちなみに、笹に短冊を飾って願い事をするのは、江戸時代に広まった日本特有の文化だそうです。
そういえば、小さい頃、竹に短冊や飾りを吊したなぁ。🎋
大人になってから七夕飾りを用意することはなくなったけれど、子どもを生んでから、また七夕を祝うようになりました。
子どもは生活に彩りを与えてくれると、つくづく思います。
息子は、幼稚園で短冊に何を書いたのかな?
七夕の夜、あなたは星に何を願いますか?🌠