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It's not my day.

「うっわぁ…カバンびしょ濡れじゃん…」

朝の電車の中、前に抱えたカバンの底がなぜか濡れていることに気がつき、中を触ってみたらびしょ濡れだった。犯人は、蓋がしっかり締まっていなかった水筒。水浸しならぬ、お茶浸し。朝から最悪だなぁと思いながら、会社に着くなりカバンの中身を全て出した。濡れたパソコンがいつも通り起動してくれてたのだけが、唯一の救いだった。

年に数回、何もうまくいかない日というのがある。今日がおそらくその日だった。

朝は水筒のお茶浸しで始まり、会社に着いてからも足元をなぜか水道でびしょ濡れにした。クライアントのアポでは考えていたはずの回答が飛んで答えられなくなってしまったし、さっき入ったカフェではトッピングをすべて忘れられてしまった。

抜けていると言えば抜けているし、ついていないと言えばついていない。

こういう日に思い浮かぶ言葉は、冒頭の“It’s not my day.“で、直訳すると「今日は私の日ではない」。基本的にはうまくいかないときに使われる言い回しらしく、「今日は私の日じゃなかっただけよ」とポジティブに捉えている感じが私にない日常の捉え方な気がして、私はとても好きだ。

日々を生きていると、どうしても自分でコントロールできることとできないことがある。後者のことは、どれだけ考えたって自分の範疇外のことだから仕方がない。雨が降ったとか、そんなことは私のコントロール下にはないことだから悔やんでも悩んでも仕方がないと思っている。大切なのはきっと前者で、今回で言えば水筒のことやアポでのこと。きっと、準備を念入りにしていたりすれば防げたことで、これは十分考える必要があると思う。

それでも、一人大反省会が得意な私は落ち込んだりするから、一旦は“It’s not my day.“と心の中でつぶやく。十分に言い聞かせてから、「じゃあ、明日を私の日にするためには」と考える。

うまくいかない日を少しずつ減らしていく。うまくいかなかった日も、少しだけ愛せるようにする。自分の日々とうまく付き合っていくって、きっとこういうことだと思う。

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