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三遍稽古もアップデート
「稽古」とかけまして、「バウムクーヘン」と解きます。
その心は、どんどん重ねてうまくなります。
落語の稽古には、「三遍稽古」というものがあります。
師匠が弟子の前で一席話し、それを日を改めて3回することで弟子はその落語を覚えるという稽古の方法です。
3回聴いただけで覚えられるの?と誰もが感じる疑問です。
噺家はみんな東大レベルの記憶力なの?と。
しかし実際のところ、落語家を目指す人は既にかなりの数の古典落語は聴いていますし、大体の筋もわかっています。
師匠からは、師匠独自の言い回しや、所作などを覚える機会になるのだということです。
自分たちの落語サークルの講師にも、この「三遍稽古」について話を聴かせてもらいました。
教える師匠にもよるのでしょうが、3回、というのは本当ですが、まず一席通しで話し、その後、区切りのいいところまでを3回繰り返し、それを弟子が続けて繰り返して話すというやり方もあるそうです。
このやり方だと、その場ではすぐに覚えてしまうそうですが、完全にその話を自分の腹に落とすために、講師は帰ってすぐにボイスレコーダーに録音していたそうです。
ただ、今の師匠たちはこの「三遍稽古」も結構時間も労力もかかるのであまりやりたがらないということです。
それに録音させてくれる人も増えてきているようで、落語の伝承もだんだん様変わりしています。
落語は古典芸能でもありますが、常に新しいものを取り入れて現在まで受け継がれているものです。
実際に寄席などで落語を聴くと、古典落語をここまでいじるのか、みたいなものもたくさんあります。(#柳家喬太郎さんがすごい)
新作落語も次々と作られています。
時代に合わせてどんどん変化はしていますが、基本的なことだけは変わりません。
一人で何役もする、とか、道具は扇子と手拭い(上方は小拍子も入りますが)しか使わない、などです。
今の漫才ももちろん進化し続けていますが、残念なことに漫才師はどうしても一代限りなのです。
落語は同じ噺が常にアップデートされて受け継がれています。
漫才のネタとは歴史が違うと言ってもいいでしょう。
だからと言って漫才が落語より劣っているかというと、そういうことはまったくありません。
どちらがいい、悪いという話ではありません。(#M-1グランプリ最高です)
伝統芸能もちゃんと時代に合わせてアップデートしないことには生き残れません。
なので落語も師匠から教わったものをそのまんまコピーしていても面白くなりません。
自分なりの解釈をもって話すことがむしろ奨励されます。
自分も落語を覚えるときには、一度はテキスト化しますが、話しているうちに自分の言葉に替わっていることが多いです。
なんて偉そうなことを言っていますが、まだまだ(本当にまだまだ)修業は足りません。
プロではありませんがやっぱりたくさんの人を楽しませたいです。
今は新しいネタを覚えるのがとても楽しいです。
そして早くこのネタを人前で披露したいです。
※今日の筋トレ
下半身。週末になまった身体に喝を入れる。
1 スクワット (ダンベル)
20×2 × 20 3セット
2 スタンディング・カーフ・レイズ (ダンベル)
20 × 20 3セット
3 ランジ(ダンベル)
10×2 × 10 3セット
4 ハムストリング・レイズ(プレート)
× 15 3セット
5 スクワット(シングル・ダンベル)
22 × 20 3セット