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『掃除婦のための手引き書』読了

ルシア・ベルリン作・岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』読了しました。

訳者の岸本佐知子さんのエッセイ『ねにもつタイプ』が面白かったので、この人はどんな本を翻訳しているんだろうと思っていたところ、本屋さんでたまたまサイン本があったので購入したものです。

正直言って難しいものでした。
筋があるようで、ないような話が淡々と続きます。
しかし、なんだろう?
よくわからないのにどんどん先に進んでしまう力強い文章

短編集ですが、登場人物、場所など全てが繋がっているようで、別世界のようでもあって。

グロテスクな表現もあれば、小作品の最後の一文はちょっとキュンとさせられることも。
ひょっとしたらこの人の小説は、この最後の一文に向けてあるものなのなのかな?
それを言ったら全ての小説はそういうことになってしまうけど。

もう一度読んだ方がより理解できそうですが、もうしばらく間を空けた方が、自分の頭の中で熟成させる事ができそうです。

自分にとって新しいジャンルへの挑戦になりました。

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