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自己再形成(詩)

開けたくない箱を開けないといけない気がしてめちゃくちゃ怖い。と書き殴ってみても、この状況から逃げ切れるわけはなく。

開けてみた。

中身は全部吐き出せ、ているかもわからない。箱の中は覗くことはできないらしい。

おっかなびっくり叩いてみて、飛び出してきたものから床に広げて並べていく。

一つ一つ、丁寧に。

上から眺める。

ぐるぐる四方八方周りを歩き回り、あらゆる方向から眺めてみて、

意外と思っていたものとは違う色が付いてたことに気づいて、

戸惑う。
ちょっと面白く、ちょっと悲しい。

自分というものが、割と不可思議で歪な色形で形成されてたことを知る。

そこに、何の価値もないのを再確認する。
ならばと、

並べ替えたり、置き直したり、
好きな色が見えるようにしていって

ニュータイプな自己を再形成してみる。

変化は怖い。
もう二度と以前の自分には戻れまい。それでもまあ、別にこれまでの自分を捨てるのではない。

見える角度が変わるだけ。

だから、好みじゃなければまた変えればいいのよね、なんて笑う。実際には緊張しきりで、うまく笑えてないのだけど。

ここは、自分以外の人間たちが全く口出しできない場所。

孤独を決め込んで仁王立ちする。

今までの価値観全て放り投げて、

何度も何度も組み替える。

全て全てやり直し。

しんどい。でも、ちょっと楽しい

なんて贅沢な時間。

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