転職活動ってどう進める?
昨年、また転職をしました。もう何度目でしょうね…
今回は人事→人事への転職と、独断と偏見に満ちた今の転職市場のツールの傾向について簡単にまとめてみました。
これから転職しようかな?と考えている方や人事職に興味のある方の参考になれば幸いです。
転職市場とツールについて
昨今の転職市場の動向の細かいデータは各種サイトで確認していただければと思いますが、個人的な感覚としてはコロナ後の人材不足に伴う爆発的な求人増加を経て一定の落ち着きを取り戻してきていると感じます。キャリア向けの求人はクローズドなツールを中心にあまり変化はありませんが、職種未経験や第二新卒向けの求人はすこし落ち着き=職探しは少し難しい状態に緩やかに流れています。
さて、ここで転職ツールの簡単な棲み分けについて独断と偏見に基づいて紹介しますので、なんらかの参考になれば幸いです。
今の転職市場では主に
①求人広告
②全般向け人材紹介
③専門職向け人材紹介
④スカウト・ハンティング
⑤リファラル・アルムナイなどの手法があります。
①はDodaやindeedなど誰でも見ることのできる求人のことで、比較的ポジションが多かったり求人にあまり強みのない案件が多い印象で幅広いターゲット向けに発信されています。
②はよくCMで見るリクルートエージェントなどの全領域の求人を幅広く取り扱う人材紹介で、特徴としては半自動的にAIマッチングを進めており紹介してくれる求人数が多いので職種や業界を決めていない方に向いています。
③は、近年多くなってきた専門領域に特化した紹介会社で、エンジニア向けのレバテック(厳密には紹介ではない)や管理部門向けのMSキャリアなどがあります。
その他のスカウトであればビズリーチや、元々在籍していた方を呼び戻すアルムナイ採用などの方法もありますが、これらは専門職か非常に優秀な方がターゲットになる少し特殊な領域です。なので基本的には、①〜③のどれか又は併用が転職初心者の方には向いていると思います。
今回の転職活動の流れ
僕は今回の転職活動を始める段階で、職種を人事、拠点を大阪あるいは東京、年収UPと最低限のラインを決めました。なかなか決めずらいなと感じる方も多いかとは思いますが、やはり最低限の軸を決めることで求人を探すスピードが圧倒的に短縮され、無駄に悩む時間も削減できるのでしっかりと自己分析に時間かけることをオススメします。
今回の僕の場合は職種を人事と決めていたので、まずは①の広告を見てあまりいい募集がない(人事未経験向けや地方、年収レンジが合わない求人は出ていました)または見つかりにくいとすぐに分かったので、③の専門職向け人材紹介エージェントをメインに利用することにしました。
専門職向けのエージェントを利用するメリットは、これまでの経験を正当に評価してくれる確率が高く、話も通じやすいので興味のない求人を紹介される可能性も低く時間を無駄にしないことです。逆に全領域向けのエージェントの場合、担当者が管理部門に詳しくないこともあり、興味のない求人や受かる可能性が極めて低い求人を紹介されモヤモヤすることが多くあります(過去経験より)。
ただし、専門領域向けのエージェントはある程度自分のキャリアがないと紹介基準を満たさない例もあり、求人が紹介してもらえないケースもあるので注意が必要です。
中途の選考とは?
ここで、人材紹介エージェントを利用して転職活動をする場合の簡単な流れを押さえておきましょう。
紹介の場合、まずは職務経歴書の作成・提出→合格なら面接が2.3回(ほとんどはweb)、条件面談→内定となり、期間としては書類提出から4〜6週間でほぼ決まります。選考フローに乗り出すとかなりのスピード感で進むので、時間の捻出と内定が出た際の承諾の基準を自分の中でしっかりと準備しておくことがとても重要です。
中途面接の場合、相手企業によっては19時や20時から面接開始してくれることもあるので、時間休などを利用して家に帰って実施するのが良いでしょう。
こういう調整や依頼もエージェントが行ってくれるので心理的なストレスや煩雑さを軽減できるのも大きなメリットです。
受かる書類の作り方
ここですこし中途採用を担当していた企業側の目線として根拠はないながらもワンポイントアドバイスをしてみたいと思います。
受かる書類のポイントは
①実績とスキル・経験がわかりやすいこと
②相手視点で作成されていることの2つです。
中途採用の場合は書類選考の通過率がかなり重要です。ある程度の規模の企業や職種によって、書類選考の通過率の相場があるので自分の状況を把握して、書類をブラッシュアップしたり必要であれば条件の妥協を検討することも必要かもしれません。
書類が通るようになれば、次は面接ですが書類に加えて、面接では転職理由の納得度が最も評価に影響しやすいので矛盾のないように準備必要です。
また新卒とは違って志望動機は正直ほぼ気にしません。お互い大人で相手がうまく言い繕っていることは承知の上なので未来のことを聞いても仕方ないと僕が面接官をしている時は割り切っていました。しかし、最終面接官の役員クラスがビジョナリーな事を質問することはよくある事なので準備はしておいたほうが無難です。
決める
内定が出れば、万歳終了!と言いたいところですが多くの方は同時並行で何社かを受けていると思いますので、2次面接からは面接日程をコントロールして内定日を合わせることも大切になります。
というのも多くの場合、内定後の承諾期限は2週間で延ばせても3週間といったことが多くあり、他社の選考がまだある中でどちらかを捨てるという勿体無い事態を避けることも重要だからです。
そしてここで、先にも言った軸や条件をしっかりと決めていることが生きてきます。よくあるパターンとしては、自分の軸が定まっていないことで入社を決められない、先行きの不安から不利な条件で承諾してしまうという話はよく聞きます。
人事目線としては、条件がブレていそうな方で年収交渉で有利に立てると踏んだ場合は、やはりすこし低めに提示をするもので、こう言った時に不利な条件を呑まないためにも自分の軸を市場評価を整理しておくことはめちゃくちゃ重要です。
今回の僕の場合は条件を初めに決めていたこともあり、受ける企業も絞られていたこともあって、最終的には東京の同業界の2社の内定から社風やチーム構成を考えて、入社先を決めました。(年収や勤務地に大きな差はなく、どちらが自分にフィットしているかという視点で決めました)
今回、初めて本格的にエージェントを使って転職活動をしてみましたが、メリットは以下の通りだと感じました。
・求人紹介が的確だった
・面接調整がスムーズ
・年収交渉が有利だった
・細かいニュアンスを含めて話が伝わりやすい
大きなデメリットを感じることは無かったですが、強いて挙げるなら
・売上意識を感じる
・条件に忠実で新たな発見のある求人はない
という程度でしょうか。
ちなみに人事目線で言うと、エージェントは優秀な人材ほど様々な企業に同時に売り込んでいるので、欲しい!と思った方ほど他の企業に決まったり、条件交渉が困難だったりするので、ぜひ自分が転職する際はそっち側でありたいものです。