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シャニム・ケーン・ロッド
2021年6月8日 21:33
カチッ カチッ壁掛け時計の音だけが存在する日の出前の暗いリビングに一人。「まだ4時じゃないか、、」目覚ましの時間を間違えたのだろう。いつもより1時間も早く起きることになってしまい、僕はしばらくぼうっとしていた。過ごしやすい季節を多少過ぎた初夏の始めとはいえ早朝は少し肌寒い。何気なくリビングと地続きのキッチンへ向かうと、シンクに洗い物が溜まっている光景が豆電球だけ灯した部屋の明かりの下で目