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食べたいおやつは5分で準備

学生時代に1人暮らしを始めた時から自炊をしていたので、台所に立つことは苦じゃないし料理は好きだ。でもお菓子作りは別。
きっちり計量し、レシピ通りに作らないと成功しないのは、ずぼらかつ大雑把な性格には適していない。
一時、製菓学校に趣味で通っていた友人に、お菓子作りを習ってことがあるが自分で復習したことは一度もなかった。

それでも20代の初々しい恋の頃は恋人に簡単なお菓子を作ってみたこともある。が、イベントごとでしかないので作ってみたことに満足し、おいしくなかった。ずっとお菓子やデザートは買って食べるのが一番と思っていた。

ところが、子どもが産まれると話は変わる。
離乳食が始まって、3食食べるようになってくると「おやつ」というものが登場する。
1回の食事で栄養を取り切れない乳幼児は、捕食としておやつを食べるという。でもまだ赤ちゃんなので市販のおかしをどんどん与えるのは抵抗があった。

ついでにグルテンフリーブームなどもやってきて自分自身も食べるものへの意識が変わり、コロナで外出もままならなくなったことで、お菓子作りに挑戦する意欲もわいてきた。

それ以来、幾度となく子どもと一緒に食べられそうな、簡単なクッキーや蒸しパンなどを作ってきた。
でもやはり市販のお菓子の方がおいしいのは変わらない。
子どもたちも少し成長して、休みの日のおやつは好きなお菓子を食べている。
子どもにとっては手作りのお菓子はアクティビティの一つで、外に出られない休日などに遊びがてら一緒に作る。「お母さんが家でお菓子を作ってくれる」というのは、子どものためだけじゃないのかもしれない。
ちなみに子ども時代に母がお菓子を作ってくれた記憶はないので、あくまでイメージだけなのだが。

そんなわけで家で簡単なお菓子を作ることに抵抗がなくなってきたので、リモートワークの休憩に自分のためだけにおやつを作ることがある。
万年ダイエッターなので、オートミールのクッキーや夏場は寒天、ゼリーなど。

基本は準備が5分以内で済むもの。
あとは冷蔵庫が冷やして固めてくれたり、トースターやオーブンが焼いてくれている間に、仕事をして疲れたころに食べる。

この間は、どうしてもプリンが食べたくて、適当に卵液を作って電鍋にお任せしたら素が入りまくって大失敗だった。ただの甘い卵の塊。
リベンジに「プリン 電鍋 レシピ」で調べて、外釜に入れる水の量を半分にし余熱で火を通したら、今度は大成功。
ラカントを使いつつバニラエッセンスも入れて香りが良い、お気に入りのプリンができた。


ハートの小さい方は少し素が入ってしまったので熱の入り方の違いを知る

自分が食べたいものをサクッと作れる心と時間の余白が、5分のおやつに表れている。

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