コロナで浮き彫りになった「人間の脳科学」
久々に脳科学の記事になります。
「5Gコロナ論」や「コロナは風邪論」まで様々な論調が出てくる中で、人間の情報に対する脳の偏りについて考えていきます。
その他にも、自粛組VS自粛しない組の戦いの裏側も少し書いてみたいと思います。
『①人間は自分の都合のいい情報しか信じない』
まず、人間の情報に対する偏りから書いていきます。
タイトルに書いた通りの脳科学が存在しており、
「人間は自分たちに都合のいい情報を集めて、自分の論拠を固める」といったことが得意な脳をしています。
そのため、自分に都合の悪い情報に対する反論を探すこともしています。
例えば、コロナ風邪論で言えば、感染者数と致死率に関するデータを用いたり、5Gコロナ論で言えば、5Gを使っていない地域のコロナ事情を調べたりします。
正義中毒の話と同じで、自分の正しさのために人間は労力を使い、たとえ反論があっても自分を正当化することを厭いません。
『②人間は情報に操作される』
前項では、人間が情報を集めることは自分を正当化するために、自分に都合のいい情報しか集めないということを書きました。
そして次はその集める情報自体に焦点を当てます。
我々はテレビ、ネットニュース、Twitterなどの様々な媒体からの情報を得ています。
そしてそれらを元に自分で物事を判断しているのが現状です。
しかし、これは便利な反面、危険なことでもあります。
言い方を変えれば、情報に操作されやすくなっているということです。
では、少し話は変わりますが、
ここで自粛組VS自粛しない組の対立構造を見ていきます。
自粛組の多くは、ウイルス自体に恐怖がある人が多いです。
感染率や高齢者の致死率の高いことを懸念して、自粛をする人が多いことが現状です。
では自粛をすることで得をするのは誰かということを考えます。
自粛で得をするのは通販系やゲーム、メディアになります。
自社コンテンツのある企業はサブスクリプションという形でも収入が得られる状態になりますが、全体の収入が滞っている状況では解約も増えたことでしょう。
さらにメディアは、情報を発信する主体なので、言い方ひとつで情報を操作することができます。
逆に、自粛しない組は若者中心のホストやパチンコ店などでした。
若いゆえに低い致死率のために、コロナは無視で営業を続けてきました。
営業しなければ生活が成り立たないことが現状でしょう。
サービス・飲食・観光などの業種は自粛で受ける恩恵は一切ありません。
実際に土地や家賃の高い東京では大いに問題になっているでしょうが、地方はよほどの高級賃貸に住んでいない限り、個人の2ヶ月の自粛自体は全く問題ではありません。
店に関しても、都会での高い家賃を払っていない地方のお店などは、この自粛期間で店舗の改装工事をしていたところもありました。
少し話がそれましたが、
ここで大事なことは、メディアが発信している側が「自粛組」ということです。
そのため、テレビに映った自粛をしていないホストやパチンコ店などを目にすることが多かったと思います。
目にすることが多いということは、それに対する反感感情が出てきます。
「自分は自粛をしているのになぜおまえたちは自粛してないのか」と。
情報を発信する側のメディアは、自分たちがどの情報を取り上げ、どのような内容で発信するかを操作することができます。
ネットニュースでさえ、内容とは全く違う内容の見出し記事でPV(ページビュー)を集めたりするような時代です。
情報自体が操作されていたってなにも不思議ではありません。
『①+②』
①都合のいい情報しか集めない
+
②情報に操作される
この2つが組み合わさるとどうなるかもうお分かりかと思いますが、
実際に現代のインターネットの発達によって、行き過ぎた情報過多の状態が続いています。
この流れはもう止めることはできませんが、
我々一人ひとりが意識して中立な立場に立って考えることが重要になってきます。
今の時代は、自分で考えるために、ネットで情報をピックし、それらを判断基準としてしまっていることが危険である状態になっています。
これではもう何も信じられないじゃないか!ということの心配はありません。
正しい情報を精査する方法さえ身に着ければ、情報の錯綜する世の中でも正しい判断が下せることができます。
『情報を精査する一つのルール』
たった一つの手順を加えるだけで、情報を精査するために必要なスキルを身に着けることができるようになるでしょう。
その方法とは「反例を探す」ということです。
「反例」とは、ある主張について、それが成立しない例のことをいいます。
例えば、
「5Gがコロナだ!」と叫ぶ人たちは、自分たちの意見が正しいと証明するためにすべきことは、
「コロナが5Gである」証拠を見つけることではなく、
「コロナは5Gと関係ない」という明確な証拠が「存在しないこと」を探さなければなりません。
目に見えないウイルスと目に見えない電磁波の関係を、どのように関係ないと言える証拠を探せるかがキモになってくるでしょう。
「コロナが風邪だ!」と叫ぶ人たちは、
「コロナが風邪程度のデータであること」を証明するのではなく、
「コロナが風邪以上のデータを示さないこと」を証明しなくてはなりません。
これが「反例を探す」というやり方です。
もちろん集めるべき情報量も多くなり、時間もかかります。
その分だけ自分は中立な立場に立ち、本当に優位な考えを選ぶことができます。
『結局はポジショントーク』
まとめに入ります。
タイトルにあるポジショントークとは「自分の立場から、自分が得になる情報をあえて発信する」ことです。
メディアが自粛しない組を叩くのは、視聴率が取れるから。
週刊誌がゴシップ記事を書くのは多くの人が興味を持ってみてくれるから。
それらが自分たちの利益につながるからやるのです。
ましてや、多くの人が先行きを不安視しているコロナ禍で他人を攻撃するような人間が増えている中では、格好の稼ぎ場といってもいいでしょう。
逆に、「コロナは風邪」「自粛やめろ」もポジショントークです。
経済が回っていない一部の業種が生活のために叫んでいるだけの話です。
しかし、メディアとの対立が浮き彫りになり、悪者扱いされているのが現状でしょうか。
この2つの例からわかるように、
自分のためだけの主張をお互いが言い合っているだけの状態です。
まあ、世の中が循環している以上、得をすれば損する人間もいるわけで、
どっちの言い分も理解できるとしか言えないのですが。
その中で自分はどのような選択を取るかを考えなくてはいけません。
自分の選択でとれるリスクは何があるか。
日本の人口の2%は200万人です。職場や家庭にも高齢者がいるから、例え2%でもワクチンがない状況でその致死率はリスクが高いと考えるかどうかです。
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