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遊びと学びって両立できるの?

「遊び」と「学び」。
正反対で使われることが多いですが、実は境界線はあいまいです。

学びの英語、「Study」の語源は「夢中になること」だと言われています。
そのため、学びとは単に机に座って本を読む、ノートを書くといった一面だけでなく、走ったり、スポーツをしたり、ゲームをしたりという、夢中になること全てを指すのです。
その中でも、いまは「ゲーム」が一番心をつかむのではないでしょうか?
多くの親御さんが「ゲームをやりすぎないように」と注意を促していることだと思います。しかし、そのゲームの中にも、実は意外な学びの可能性が秘められています。

例えばマインクラフトや桃太郎電鉄などのゲームは、教育版のソフトが出るほど教育に対する価値が認められています。
教育版マインクラフトは、中学・高校で行われるPBL学習(問題解決型学習)の教材として活用され、プログラミングや科学実験など、多岐に渡る知識を学ぶことができます。「アイデア次第で自由にモノを設計し創造できる」、この自由さが、子どもたちの創造力や問題解決能力を育むのです。

国民的ボードゲームの「桃太郎電鉄」もまた、新たな学びのフィールドとなっています。「地理情報表示機能」によって、実在地の人口や特産品などの情報が写真と共に表示されるため、遊びながら地理や経済について学ぶことが可能です。
このように、ゲームがただの娯楽ではなく、子どもたちの好奇心を引き出し、新たな知識を授ける教育ツールとしての役割を果たしています。

そして、その核心にあるのは「探究心」です。「夢中になること」が探究心を育むということは、教育界でも重要視されています。2022年度から始まった日本の高校における「総合的な探究の時間」はその象徴であり、生徒たちは自らの問いを立て、課題を探し、それを解決するための方法を考えます。その過程で、生徒たちは自分で考え、行動する力を身につけていきます。

総合的な探究の時間
第1目標  探究の見方・考え方を働かせ,横断的・総合的な学習を行うことを通して,自己の在り方生き方を考えながら,よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
1、探究の過程において,課題の発見と解決に必要な知識及び技能を身に付け,課題に関わる概念を形成し,探究の意義や価値を理解するようにする。
2、実社会や実生活と自己との関わりから問いを見いだし,自分で課題を立て,情報を集め、整理・分析して,まとめ・表現することができるようにする。
3、探究に主体的・協働的に取り組むとともに,互いのよさを生かしながら,新たな価値を創造し,よりよい社会を実現しようとする態度を養う。

引用:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年)

ですので、遊びの中には無限の学びの可能性が含まれています。
それがゲームであろうと、ブロック遊びであろうと、ただの娯楽と捉えるのではなく、それを「新しい学びのカタチ」と認識することで、学びの可能性は飛躍的に広がると思います。
私たちは、その可能性を最大限に引き出す「楽しく遊びながら学べる商品」を、これからもみなさまに届けていけるよう注力していきます。
ですので、ご家族やご友人と楽しくワイワイ遊んでもらえると幸いです。


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