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短編小説 |月の涙と、夜の鼓動

文字数:7,194文字

遠藤正明

 遠藤正明は、バイト先のカフェで慌ただしく動き回っていた。遠藤の働くアルバイト先のカフェは、イートイン、テイクアウト共に対応している。そのため、平日でもオープンの午前六時から九時までは、社会人や学生などがひっきりなしにやってくる。さばいてもさばいても押し寄せる客に苛立ち覚え始める。ピーク時間帯の折り返し地点。スーツ姿の客が財布から小銭を探している一瞬の隙を見計らい、深呼吸をしてスイッチを入れ直した。
 徐々に人が減っていき、ピーク時間が終わった。遠藤を含めた店内にいるスタッフ六名のうち、二名休憩に入る。午後までいるロング組だ。遠藤はいつもオープンから十一時までの五時間であるため、休憩はない。客がレジにいないことを確認した遠藤は、先輩の成瀬に話しかける。
「成瀬さん、今日も忙しかったですね。売上的にはいいんでしょうけど、俺らの体力が持たないですよ」
「だよね、今日もしんどかったー。でも、遠藤君は週に三、四回だからいいじゃん。私週六だよ?」
 大学三年の遠藤に対して、成瀬はフリーターだ。
「成瀬さん、本当に凄いですよね。その体力どこから来てるんですか。俺にも」
 遠藤が言い終わる前に、店内に入ってくる女性の姿が見えた。スタッフ四人の掛け声が重なる。レジは二つ。遠藤と成瀬の二人が担当しているが、遠藤の方に並んだ。
「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」
 通常の会話より半音高く話しかける。女性はカフェで一番安いコーヒーを頼んだ。通常、頼み終わった客はレジ横のカウンターに移動するが、女性はずっと遠藤を見ている。不思議に思った遠藤は女性に話しかける。
「あの、どうかされましたか?」
 視線を逸らさないまま女性は答える。
「いえ、何でもないです」
 素っ気なく言い終えると、視線をカウンターに移しそのまま移動した。コーヒーを受け取ると、すぐに店の外へ出て行った。遠藤の横で一連の行動を見ていた成瀬が、興味津々で聞いてくる。
「さっきの子、目ぱっちりで可愛かったね。ずっと見られていたけど、もしかして知り合い?」
「いえ、違いますよ。僕の顔に見覚えでもあったんですかね。でも、僕は全く知らないので、人違いだと思いますけど」
「へー、そうなんだ。面白くないなあ」
 成瀬は不服そうに言い放つと、カウンターにある砂糖とクリームを確認しに行った。

 翌日、遠藤はこの日もシフトに入っていた。昨日の出来事をすっかり忘れ、ピーク時間が終わるのを必死に耐えていた。遠藤は元々、夕方から夜にかけて入っていた。しかし、年度が変わると、午前メインだった大学の授業が午後メインになった。そのため、やむを得ず朝方のアルバイトに変えたのだ。夜の方が混まないため、遠藤はオープンの前酷く元気がない。
 ピークが終わると、昨日のように成瀬と会話を始める。会話の途中で、客が来店したことに気付いた遠藤は挨拶をした。その直後、遠藤は思わず「あ」と口から漏れ、成瀬の方を向いた。成瀬も気付いたらしく、遠藤の方を見る。近付いてくる客は昨日の女性だ。女性は店内をキョロキョロしながらゆっくり遠藤に近付いた。
「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」
 女性は昨日と同じ商品を頼んだ。そして、遠藤をじっと見つめる。遠藤の不安が募る。
「あ、あの、昨日もいらっしゃいましたよね。どうかされましたか?」
「いえ、別に」
 女性が雑に答えると、コーヒーが出てくるまでずっと遠藤を見ていた。コーヒーを受け取ると、スタスタと店の外に歩いて行った。女性の姿が見えなくなると、成瀬が興奮気味で遠藤に話しかける。
「もしかしてあの女性、遠藤君のこと気になっているんじゃない?きっとそうだよ!良かったじゃん!」
 遠藤は成瀬が言ったことは正しくないと感じた。あの目は、気持ちを寄せている目ではない。目の奥が暗い。何かを恨んでいる。遠藤は特殊な力など持ち合わせてはいないが、本能的にそう感じていた。
「そうだといいですけどね」
 一人で舞い上がっている成瀬にそんな事は言えず、表面だけの薄い返事をした。
 その後は全くアルバイトに集中出来ず、ずっと女性のことを考えていた。昨日初めて会った女性に恨まれていることが事実なら、直接的にではなく間接的に何かを犯したのか。遠藤は思い当たる節を細かく探して見たが、見当がつくものはなかった。これまで人に恨まれるようなことはしたことがない。これ以上考えても解決しないと判断した遠藤は、次会う機会があれば聞いてみることにした。

月狐(つきこ)

 月狐はカフェで働く遠藤を見つけた瞬間に確信した。妹を殺して連れて行った犯人が遠藤であることを。月狐はあの日に妹を殺した犯人の顔をはっきりと覚えていた。心の底から怒りが込み上げて来る。今すぐにでも殺してやりたい気持ちを抑え、一度接触してみることにした。
 店内に入り、遠藤が担当するレジに直行する。店内の装飾がおしゃれなカフェにも関わらず、周りを一瞥もしない。商品を頼んだところでただ捨てるだけ。数字が一番低いものを選んだ。注文を終えると、月狐はじっと遠藤を見る。妹を殺したのに悠々と生きている遠藤の姿を見て、怒りが頂点達しそうになる。ポケットにあるナイフを握り、すぐにでも刺せる準備をした。すると、遠藤が首を傾げて話しかけてくる。
「あの、どうかされましたか?」
 月狐は我に戻った。店内には十人程の客がいる。大きな混乱は起こしたくない。加えて、月狐に与えられた時間は多くない。今日ではない。冷静になった月狐は、コーヒーを受け取りそのままカフェを後にした。

 翌日、月狐はカフェのオープンから近くのベンチに身を潜め、遠藤を見ていた。カフェにはひっきりなしに人がやってくるため、店内でグネグネした行列が出来ていた。ベンチからだと行列のせいで遠藤が見えない。そこで月狐は、ベンチの裏にある木に登り遠藤を見ることにした。良く見える絶景のポイントだった。人が途切れないでやってくるのに、遠藤は常に笑顔で対応している。月狐にとっては、笑顔の仮面を被っているようにしか見えない。
「だから人間は直ぐに騙されるんだよ」
 月狐は木の上から呟いた。しばらく見ていると、行列が次第に短くなっていき、やがてなくなった。今が接触するチャンスだ。月狐は木を下り、人気がない場所に行く。人間界に馴染むための姿に変身し、店のドアを開けた。店内を見渡すと、昨日と同じく十名程の客がいる。あわよくば今殺れると考えていた月狐だったが、予定通り明日実行することにした。数字が一番低いコーヒーを適当に頼む。コーヒーが出てくる間、遠藤をじっと見つめる。込み上げてくる怒りを抑え、明日お前を殺してやると月狐は胸の内で呟いた。すると、昨日と同じく遠藤が話しかけてくる。
「あ、あの、昨日もいらっしゃいましたよね。どうかされましたか?」
 明日のために、あまり時間を消費したくない月狐は、この場から早く立ち去りたかった。適当に返事をして、カウンターから出てくるコーヒーを受け取ると、直ぐにカフェを出た。

* * * * *

遠藤正明

 遠藤は助手席にいる血だらけのキツネの胴体に手をあてた。ゆっくりではあるものの、胴体が膨らんだり縮んだりしていることを確認できた遠藤はひとまずは安心する。赤信号が青になったことを確認し、家の近くの動物病院に急いで向かった。
 動物病院着いた遠藤は、助手席のキツネを優しく抱え込み院内に駆け込んだ。時間は午後五時前。病院が閉まるギリギリだった。
「あの、この子診てもらえませんか」
 受付けの若い女性が、遠藤に抱えられている血だらけのキツネを見てぎょっとした。
「わ、分かりました。すぐに先生に診てもらいますので、お待ちください」
 そう言うと、若い女性は受付の奥の部屋に走って行った。すぐに初老の男性が出てくる。男性は遠藤の抱えているキツネを見るなり、すぐに手術が必要だと判断した。遠藤は看護師に誘導され、手術室の真ん中にあるベッドにキツネを置いた。
 時間は午後七時。手術が終わり、遠藤は診断室に呼ばれる。
「手術は無事に終わりましたが、どうしてあのような状態だったのですか?」
 先生が怪訝そうに聞いてくる。
「今日、近くのA山で山釣りをしていたんです。それで日も暮れてきたし帰ろうと、山道を車で下っていたところキツネがいきなり飛び出してきました。気付いた時にはもう遅くて、キツネは車にあたって山道の脇に飛ばされていました。駆け寄ってみたら、重症ではあるもののまだ息をしていたので、急いで病院に連れてきた、という訳です」
 遠藤は今日あった出来事を思い出しながら説明した。
「そういうことだったのですね。かなりの重症だったので、何があったのかと思いまして」
 先生はその後、入院について説明をし、最後に遠藤に重要なことを聞いた。
「入院後はどうするつもりですか?野生の生き物であるため、結局は野生に返すことが一番いいです。しかし、入院後もしばらくは様子を見て置いた方がいいのは事実。すぐに野生に返すのか、しばらく様子を見てから返すのか。それは遠藤さん次第です」
 遠藤はしばらく考えたのち、口を開いた。
「俺、かなり罪悪感を感じているんです。加えて、今のバイト代だと生活費だけでぎりぎりで、入院費もずっと払い続けることが難しいです。なので、一週間程入院して、その後は俺が面倒を見ます。そして、完全に回復したら野生に返そうと思います」

月狐

 人里から近いA山の中間あたり。大きな木々たちに囲まれた空き家がある。傾斜がなだらかで近くには川が流れる。そこが、月狐と妹の夜狐(やこ)が住んでいる場所。餌も豊富で水も豊か。天敵もいない。しかし、月狐と夜狐には不安があった。時より、人間が川にやって来て魚を釣っていることだ。これまで何度か人間に見つかることがあったが、何かされるわけでもなく見ているだけ。不安ではあったものの、この場所を離れる理由にはならなかった。
 その日はいつものように月狐と夜狐は食料を探していた。
「ねえ、私川の近くを探すから、夜狐はこの辺りを探してみて」
「うん、わかった。気を付けてね」
 月狐は川の方に行くと釣りをしている人間を見つけた。椅子に腰掛けぼんやりと川を眺めている。あの調子なら気付かれないだろう、そう思い月狐は餌を探し続けた。
 徐々に空がオレンジ色に染みついてきたことに気付いた月狐は、見つけた鳥の死骸を口に加え空き家に戻ることにした。空き家に戻ると、夜狐はまだ戻ってきていない。そのうち戻るだろうと月狐は思っていたが、しばらくしても帰ってこない。月狐は心配になり、別れる前に一緒に探していた場所を見に行くことにした。
 目的地に向かっている道中、姿勢を低めて狩りの体勢になっている夜狐を見つけた。山道の向かいにネズミがいる。夜狐は狩りがうまいため、月狐は遠くからじっと見つめることにした。しかし、月狐は徐々に近づいてくる聞き慣れた音に気付いた。山道を下る車の音だと瞬時に理解する。夜狐は気付いていない。このままでは夜狐が危ない。月狐は静止させていた体を思い切り動かし始める。夜狐は狩りがうまいが、集中しすぎると自分の世界に入り周りの音が入ってこない。そのことを十分に理解している月狐は、届かないと分かっていながらも叫ぶ。
「夜狐!狩りは止めて!」
 叫んでも夜狐はピクリともせず、先程よりも姿勢を低める。今にでも飛び出しそうだ。車もすぐ目の前に来ている。月狐は必死に手足を動かす。あと少し、その時だった。夜狐はネズミに目掛けて飛び出した。ばんっと音が響き、車は止まった。月狐の目線の先には、血を流し動かない夜狐の姿が見えた。すぐに駆け寄ろうとするが、動かない夜狐に人間が近付いてきて、そのまま夜狐を連れ去っていった。月狐はただ、眺めていることしかできなかった。

 * * * * *


遠藤正明

 遠藤は家の近くのスーパーで迷っていた。明日から飼育するキツネが何を食べるか分からなかったからだ。この一週間、キツネについて勉強をし、飼育するための準備をしてきた。遠藤のアパートはペット不可のため、防音壁を用意するなど迎え入れる体制は万全だ。しかし、いざ飼育するとなると何を与えればいいか分からなくなった。悩んだ挙句、鳥ササミとドックフードを購入した。
 スーパーを後にして、家までの帰路につく。家までは閑静な住宅街の細い道が続き、暗い夜道を窓の光と電灯が照らす。夜も遅いため人通りは少ない。秋の夜空を見ながら何も考えずに歩いていた遠藤だったが、ふとキツネを轢いてしまったあの日のことを思い出した。
(そういえば、あの時もう一匹キツネが俺を見ていたよな。もしかして、轢いてしまったキツネの家族なのか。だとすれば、今頃探しているんだろうか。早く野生に返さないと)
 遠藤の家の前には、大きな公園が広がっている。その公園は、真ん中に広場があり、周囲には自然豊かな緑道が取り囲んでいる。遠藤はいつも、家から目的地に向かう際にこの公園を通ることにしていた。公園の周りを迂回する道を使うよりも、公園を横切る方がずっと近道だからだ。この日も電灯で照らされた緑道を通って公園の出入口に向かった。出入口が遠くに見えた時、遠藤は出入口付近にあるベンチに人が座っていることに気付いた。腕時計に目を移すと午後十一時を指している。遠藤は少しばかりの恐怖心を覚えたが、どうせ杞憂で終わるだろうと思った。しかし、出入口があと少しというところで遠藤は気付いた。バイト先のカフェに昨日、一昨日と現れた女性であることに。血の気が引いた。女性が遠藤に気付いたらしく、ベンチから立ち上がる。手にはナイフを持っている。女性はその場で立ち尽くしながら遠藤に話しかける。
「私の妹を殺しただろ。その後どこに連れて行った。言え!」
 女性から発される甲高い声は怒りに満ちていた。遠藤はその怒りに圧倒されそうになるが、この女性はやはり人違いをしていることに気付いた。釈明しなければ殺される。女性を刺激しないよう、乱雑する頭を無理やり整理して話始める。
「俺は人を殺したことはない。勘違いしているんじゃないですか?俺は、あなたに初めて会ったのは一昨日です。だから、本当に知らないんです」
 女性は間髪開けずに、怒りで震えた声を遠藤に向けた。
「ふざけるな!私は目の前で見ている。車で轢いて連れ去っただろ!」
 存在しない記憶を女性に押し付けられ、恐怖が怒りに変わりそうになる。
(俺は人を車で轢いたことなんかない。轢いたことがあるのはキツネだけだ。キツネ・・・)
 遠藤はこれまで疑問に思っていたことが一本につながりそうになった。それを確実にするため、女性に問いかける。
「もしかして、一週間前のA山でのこと?」
「そうだ、覚えているじゃないか!」
 遠藤の頭で一本の堅いロープがつながった。考えていたことは正しかった。この女性は、あの時にいたもう一匹のキツネだ。
「確かに山道であなたの妹を轢きました。本当に申し訳ないと思っています。ただ、故意ではないんです。いきなり出てきて、咄嗟にブレーキを掛けましたが間に合いませんでした。だけど、妹さんは死んではないんです。今、動物病院で入院していて、明日から俺の家で世話をしようと思っていました」

月狐
 
 遠藤から妹は生きていると聞いた月狐は、怒りで覆われていた体がすっと軽くなる感じがした。遠藤の目をじっと見るが、嘘を付いているようには見えなかった。ナイフを持った右手は降ろさず、警戒している遠藤にゆっくりと聞き返す。
「それは、本当か?」
「本当です。動物病院は今日はもう閉まったので見ることはできませんが、明日の朝一に迎えに行く予定です」
 月狐は遠藤の返答を聞き、妹がいなくなった悲しみと遠藤に対する怒りは徐々に消えて無くなっていった。
「車で轢いたことは許さないが、その後お前は助けてくれようとしたんだな。すまない、てっきり私は殺して連れ去ったのかと思っていた。明日、私も一緒に行っていいか?」
「もちろんです」
 遠藤の言葉を聞き、月狐はキツネの姿に戻った。

遠藤正明

 遠藤は朝ベッドから起きると、横で小さな寝息を搔いているキツネを見た。昨日のことが嘘だったかのように、キツネには怒りと警戒心がないように思える。遠藤がベッドから立ち上がると、その音でキツネが起き大きなあくびをした。それにつられて遠藤も大きなあくびをした。
 身支度を終えバックを背負うと、肩にキツネが乗り「キャン」と叫んだ。早く行け、と言っているように遠藤は感じ、一言返事をする。
「じゃあ、行きますか」
 
 動物病院が見えてくると、遠藤の肩からキツネが降りた。キャンキャンと鳴きながら病院に走っていく。遠藤もその後を追った。遠藤は、院内でキツネが走り回るとまずいと思い、病院に入る前にキツネを抱きかかえた。キツネは顔をキョロキョロするだけで抵抗する様子はない。受付けに行くと前回の若い女性が立っていた。女性は遠藤のことを見ると、驚いたように口を開いた。
「キツネもう一匹飼われていたんですね!お好きなんですか?」
 遠藤は少し照れながら答えた。
「ええ、キツネ大好きなんですよね」
 遠藤は受付を済ませると、待合室の端の席に座った。両手に抱えているキツネは、どこから来るかまるで分っているように奥の部屋に続く廊下を見ている。しばらくすると、キツネを両手に抱えた看護師が廊下からスタスタと歩いてきた。遠藤の両手に抱えられていたキツネは飛び出して行き、看護師の足元で鳴き始める。それに応じるようにして、看護師の両手に抱えられているキツネも鳴き出した。遠藤はその光景を暖かい目で見ていたが、あることに気付いた。キツネが涙を流していることに。

(終わり)


あとがき
 月狐と夜狐はその後、一ヶ月間ほど遠藤の家で共に過ごしました。遠藤が出すご飯は、最初はお肉中心でしたが、徐々に野菜や果物を入れてきたため、月狐と夜狐は大満足して食べていたそうです。
 遠藤と分かれる日、遠藤は目を真っ赤にしながら泣きじゃくり、もう少しいて欲しいと懇願しました。しかし、月狐と夜狐はそれに応えませんでした。人間界に馴染むことを恐れていたためです。しかし、月狐も夜狐も、遠藤のことは信頼しまた会いたいと思っています。
 この世界では、キツネが人に化けられる時間を合計五時間で設定しています。月狐は遠藤に会った一日目に一時間、二日目に一時間、三日目に二時間使用しているため、後一時間は化けることができます。しかし、月狐はもう化けることはなさそうです。それは、山奥に引越して静かに過ごしたいと考えているためです。

読んでいただきありがとうございました。

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