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【大学生の日常】【#4】一ヶ月ぶりに図書館を訪れた。


図書館が息を吹き返した。

一ヶ月以上閉ざされていた巨大で古びたそれに、ぞろぞろと市民が吸い込まれていく。

例外なく僕もkeep social distanceしながら吸い込まれていく。
keepじゃなくてtakeなのかな。でも距離を維持するってニュアンスだからやっぱりkeepか。(黙って)

図書館自体、コロナ以前、頻繁に利用してたというわけではない。
しかし、この自粛期間中、利用できないという事実は、僕に凄まじいほどの図書館欲を湧き上がらせていた。


僕にとって図書館とは、やる気を取り戻させてくれる塾であり、やるべきことを示してくれる相談所であり、頭の栄養補給をしてくれるカフェであり、使いすぎた心を癒してくれるマッサージ屋である。
例えの量には村上春樹もびっくりだ。

要するに、僕には図書館が必要不可欠で大切な居場所の一つである。


「今日は何を借りようかな」

特段、目的を持って訪れたわけではないから、ブラブラと館内を練り歩く。自粛期間で動いてない分、より活発だ。”ジム”の例えも追加できそうだな。

僕の地元の図書館はわりと小さいが、結構な量の本が目に留まる。

心の筋トレをするための自己啓発本に心を落ち着かせるための文学作品、この稚拙な文章をどうにかしてノーベル賞クラスにまで引き上げるため(手遅れ)の参考書……。選択肢はいくらでもある。


気がつけば、マイバックにはたくさんの本が入れられていた。1、2、3、4、、、17冊も入っている。

確かここは一人15冊までだよなと思い、一緒に来た母のバックを覗く。

あー、こりゃだめだ。母も相当に読書欲が溜まっているようだ。


「5月31日まで借りられます」

レジで“ぴっ”を済ませた僕は、返却期限があることに面食らってしまった。図書館初心者かよ。頭も自粛期間に入っているらしい。

勢いで15冊も借りてしまったが、果たして読み切ることができるのだろうか。かねけんの運命やいかに。


次回『13冊、延長へ。』


お楽しみに(笑)



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