採用基準〜地頭より論理的思考力より大切なもの〜 を読んで
これから社会に出る学生として、この本は是非おすすめしたい。
結論から言うと、リーダーシップ力。
ビジネスにおいて全員がリーダーシップ力を持っていた方がいいし、持っていないと良い組織とは言えない。
比較的自分は昔から自分の言いたいことはある程度誰に対しても言えるし言わなきゃ損だと思っていた。でもこれは物事を成功させるための発言ではなく自分の非を認めたくないから誰に対しても恐れず発言していた一面もあるかもしれないと今になって思う。
リーダーシップ力とは組織の中で、物事を進めるために最善の行動を取る人間のことだという風に解釈した。物事を成功させるための行動を取るのであれば、それはどんな立ち位置だろうと関係なく発言し行動することが大事である。
したがって、フォローワーなんて言葉は本当はあってはいけない言葉なのかなと思う。状況に応じて、自分が上司に指示を出すことを躊躇ってはいけない。
物事の目標を決め、先頭に立ち、決めて、伝える。これがリーダーに求められることであり、全員がこれをできるような能力を兼ね備えている必要がある。
これらを踏まえて今現在新型コロナウイルス の問題において、この意味でのリーダーシップ力を備えているのは北海道知事の鈴木直道さんである。
改めてすごいと思った。
彼は、安倍首相の進言を待たず北海道独自に緊急事態宣言を発令した。
あの状況ではこれはやりすぎなのではないかとか反論が重なりこの政策が失敗したら自分の進退にも大きく影響する中、スピード感を持ってあの政策を実行した。
あの政策が成功したか失敗したかはわからないが、自分で責任感を持って上の指示を仰ぐ前に行動に移したことに、この本を読んだ後で改めて感嘆した。
少し話は脱線したが、日本人は中央集権の体勢をとっているために上の指示を仰ぐ、そしてその指示がないと動けない人が少ない気がする。
確かに安易に物事を決断して行動することもよくないことだと思うが、リスクをとって行動していかないと手遅れになることもあるのだと感じた。
改めて、リーダーシップ力の大切さを感じた一冊でした。