コーチング〜話すと聴くを分ける〜
コーチングというコミュニケーション術を知っていますか?
コーチングはとてもシンプルだけど、奥が深いです。
私もまだまだ勉強中ですが、今日はその入口の
話すと聴くを分ける
という話を紹介します。
友達と話している時、
話し手はどちらですか?
聴き手はどちらですか?
どちらともいえますよね。
話し手も聴き手も入れ替わっていきます。
これは、どちらも話し手ということです。
A:北海道旅行行ってきてん。
B:え、そーなん?どうやった?
A:めちゃ楽しかったよ。
B:蟹食べた?
A:食べたよぉ。タラバガニが美味しかったあ。
B:私、ズワイガニしか食べたことないわあ。
とても自然な会話です。
この場合、Bさんは聴き手のようですが、自分から見た北海道のイメージを持ち、自分の経験から問いかけ、話しています。
つまり、どちらも話し手になるのです。
話し手と聴き手を分けた場合
A:北海道旅行行ってきてん。
B:北海道行ってきたんやあ。
A:めちゃ楽しかったよ。
B:そうなあん。楽しかったん?
A:そう。景色も、ご飯も、全部最高。
B:最高やったんかあ。
Bさんは、相手の言葉をもとに繰り返したり、問いかけたりしているだけです。
Bさんの使っている言葉は、Aさんの言葉であり、Bさんの主観的な問いかけはありません。
つまり、Aさんが話し手であり、Bさんが聴き手です。
Bさんから見た北海道観で話をしなかった場合、Aさんに話の主導権の全てがあります。
Aさんの話したいことが、話したいだけ出てくることになります。
少し、不自然に感じた方もいるかもしれません。
そういう方は、子どもが家に帰って、あったことを報告している様子を思い浮かべてみてください。
こういう場合、子どもはただ話したい、聴いてほしいだけで、相手の考えや、意見は必要としません。
途中で、お母さんが
『で?テストの点数はどうやったの?』
なんて問いかけてしまったときには、会話は滞ってしまうかもしれません。
ただ、話し手と聴き手の役割が明確に分かれていると、話し手は自分が話したいことを話せるのです。
聴き手は、話し手を評価したり、誘導したりもしません。
これがコーチングの入口のコミュニケーション術です。
コーチングセミナーでの私の対話例
私がクライアント役で一緒に受けている人がコーチ役で、デモンストレーションをしました。
私の話したいことは
『お金について考えたい』でした。
あ(あさ:クライアント) コ:コーチ役
コ:最近どうですかあ?
あ:いやあ、お金について考えなおしたいと思ってるんです。
コ:うん。
あ:これまで、共働きで妻が管理をしてくれたんですけど、僕1人の給料になったこともあって、僕が管理することになって。出産後のお金も考えたくて。
コ:そうなんですね。
あ:そうなんです。あと、シンプルにお金もっと欲しいなっていうのもあるんですけどね。運用とか、勉強したいなあって思ったり・・・
コ:勉強したいんですか?
あ:勉強したい、運用とかは知りたいし、考えたいですねぇ。でも、今はそれよりも、収入と支出を整理して、管理できるようにしたいですね。
コ:整理をしたいんですね。
あ:そうですね。そこから、どれだけ貯蓄に回せたり、余裕が生まれるか計算していきたいです。
このような感じで、私が話したことを、ただ聴いてもらうことで、
私の今やりたいこと『お金の支出と収入を整理したい』ということが明確化されていきます。
これが、話すと聴くを分けるということです。
ちなみに、このコーチ役の方も、ちょうど今お金について勉強したくて、前のめりになりそうになったそうです。
それでも、聴き手に徹してくれたから、私の思考は整理されました。
そこで、私も!私も!となってしまうと、互いの意見が混在して、このような結果にはなりませんでした。
話し手と聴き手を分けた結果
話し手がスッキリする
話し手の思考が整理される
話し手が自分の考えに気づく
話し手の行動が生まれる
これがコーチングというコミュニケーション術です。
シンプルに、ただ聴く。話し手を主役にする。
それだけで、話し手の世界が動き出します。
すると、聴き手もすごくワクワクします。
ぜひ、日頃のコミュニケーションに取り入れてみませんか?
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