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日本の本は表紙がうるさいなあと思う

本を読むときは、紙の本で読むのが好きです。

本屋さんにいるといつも思うのだけど、日本語で出版されてる本って全体的に表紙がうるさくないですか?

うるさいなあと感じるのは一般書とか実用書、ビジネス本に多い。本の表紙に色々文言が多すぎてタイトルもスッキリしない。

サブタイトルというのでしょうか?

メインのタイトルがあり、その前後に小さい字で書かれているちょっとした説明のような、内容を示唆するような文言がほとんどの一般書には書かれている。

特にビジネス書や自己啓発関連などは、デザインは二の次でタイトルやサブタイトルも強火なのもが多い。目に留まり手に取ってもらうためだろう。

売れ筋ランキングの売り場などに行くと、見てるうちに疲れてしまい、その場をそっと離れてしまう。

〇〇氏推薦!とかいう紙帯もなしでいいとさえ思う。この紙帯って日本独特の文化だそうです。

なので文庫とか新書のコーナーに行くと落ち着くんですよね。

美しくないごちゃごちゃした情報が多すぎるデザインの表紙。

日本語は英語、ひらがな、カタカナ、漢字など、扱う文字の種類が多いのでとっ散らかって見えるのは仕方がないのかもしれない。

私は感音性難聴者なので、聴覚よりも視覚優位です。だから余計に情報過多で疲れてしまうのかもしれない。

美術展の図録などとは用途が違うので、棲み分けできているから、それはそれでいいのだろう。

街を歩いてみると本に限らずあらゆるところで、よく言えば親切で丁寧、悪く言えば情報過多だなと思うことがある。電車の券売機など、日本のものは海外のものに比べて、初見ではとてもわかりづらい。

ネットのショッピングサイトにしても、海外のサイトは英語が母国語でない人にもシンプルで見やすい。

それに比べると、たとえば楽天のサイトなどは見づらいし、情報が多すぎてチカチカしてしまう。

グラフィックデザインに限らず、インダストリアルデザインも日本のものはなんとなく垢抜けない感じがするのは私だけでしょうか。

日本語は利便性とデザインは両立しづらいのかな。日本の引き算の美学はどこへ?

オランダに旅行したとき泊まったホテルでは、トイレの流水ボタン(大or小)のデザインが秀逸だった。

極限までシンプルで文字が一つもない。だけど感覚で瞬時にわかる。尚且つ洗練されていておしゃれ。写真を撮ってないのが残念。さすがデザインの国だなあと感動した。

本のデザインに話を戻すと、そんな中でも、好きなブックデザイナーがいます。

祖父江慎さんです。

彼のデザインが大好きです。
表紙だけでなく、本を丸ごとデザインされてます。いらないのでは?とおもうあの紙帯でさえデザインの一部になっている。

デザインのアイデアはもちろんのこと、紙の質から文字の組みや行間、フォントのアレコレなどをオタクのごとく語っている動画を見て、ますます好きになりました。できればずっと話を聞いていたいぐらい。

祖父江慎さんにデザインしてもらった作家さんは幸せだなあと思う。


#エッセイ
#今こんな気分
#祖父江慎
#ブックデザイン










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