今月出会えてよかった本 【2022年3月版】
今月の余暇時間は主に『エルデンリング』をプレイしていたので、これまでより圧倒的に読書の時間が減ってしまいました。ですが完全に無くなったわけではなく、少しでも読書の時間を確保できているのなら素晴らしい本と出会うことは必ずあります。
本屋大賞候補
この時期になると書店の小説コーナーはにわかに活気づいてきます。4月に本屋大賞の発表があるため、ノミネート作品が軒を連ねているのです。
そのノミネート作品の中から私がチョイスしたのは『赤と青とエスキース』です。以前から青山美智子さんの作品には興味があったのですが、実際に買って読むまでには至りませんでした。
ようやく今回読むことが出来ましたが、期待以上の読書体験がそこにはありました。
とにかく読んでみてほしい
本作は4本+エピローグで構成された短編集となっており、「赤色」の要素と「青色」の要素、そして「エスキース」という作品が軸となって展開していきます。
その短編全てが美しくて綺麗なものばかりなのですが、この作品に秘められた仕掛けに気づいた時、全ての短編に更なる彩りが加わってより鮮やかな作品と成るのです。
私はこの作品と出会って良かったと思いました。そして同時にこの本に対してはあまり多くを語りたくないと思いました。それはまるで素晴らしい芸術作品に出会った時のように。
だからもしこのnoteを見たら是非『赤と青とエスキース』を買って下さい。そして読んで下さい。最高の読書がそこにあります。
前回の本屋大賞は『お探し物は図書室まで』で惜しくも2位だった青山さんの作品。今年こそ、『赤と青とエスキース』で大賞を獲得することでしょう。