小林丸々
2023年以降に投稿した意味怖を載せるマガジンです。 何話まで書けるか分からないので、基本的には購入しないでください。 応援としてのご購入なら助かります。
2020〜2022年に投稿した意味怖を載せるマガジンです。
30話の意味怖が収録されています。(91話〜120話) 各話は独立した短編のお話です。 お話はインターネットからのコピーではなく、オリジナルの意味怖です。 各話に解説があり、解説分の記事を含めると総数60記事が収録されます。 第4集は、2018年〜2020年初頭に執筆した作品が収録される予定です。
30話の意味怖が収録されています。 各話は独立した短編のお話です。 お話はインターネットからのコピーではなく、オリジナルの意味怖です。 各話に解説があり、解説分の記事を含めると総数60記事が収録されます。 第3集は、2016年〜2017年頃に執筆した作品が収録されています。
高校生の男子が語り手のお話ね。 彼は友だちと雑談しているわ。 話題は、昨日あった交通事故のこと。 クラスメイトのフミヤくんが、自転車で車にぶつかる大事故を起こしちゃったんだって。 だけど、結果は無傷で済んだみたい。 「奇跡だよ」って語り手は喜んでいるわ。 友だちが無事で、何よりだったわねー。 ……って思ったけれど、真実はそうじゃないみたい。 だって、お話の最後、語り手が言っているもの。 「結果的に無傷だったから許すけどさー。 オレの自転車借りて事故るんじゃね
「すごい事故だったんだろ?」 「ああ、すげー事故だった。無傷で済むなんて、本当に運がいいと思う。奇跡だよ」 僕らの通う高校は、小高い丘の上に建っている。 裏門から私鉄の駅がある繁華街へと伸びる坂は、通称、『立ちこぎ坂』。 その名のとおり、体力自慢の運動部でもサドルに座ったまま自転車で登りきるのは不可能な勾配のきつい坂である。 事故が起きたのは、その坂を下りきった先だった。 「しかし、なんだってフミヤは昼休みに学校を出たんだ?」 「奇術戦線の新刊の発売日だって言っ
本編(カクヨム)↓ 男性が語り手のお話ね。 彼が乗っている車が、事故を起こしてしまったみたい。 人を轢いてしまったノリカさんは狼狽している様子だけど、語り手は「大丈夫だ」って言っている。 「ゾンビは法律に守られていない存在だからね」だって。 そっか、ノリカさんが轢いちゃったのはゾンビだったんだ。 事故を起こしてしまったのはとても悪い出来事だったけど、相手が人間じゃなくて不幸中の幸いだったわね! ……と思ったけれど、なんだか雲行きが怪しいわ。 お話の最後が気にな
女性が語り手のお話ね。 彼女は、ママ友のマツムラさんから悩みを聞かされたみたい。
なるほどね。それは落ち込んじゃうわよね。 せっかく手間ひまをかけて料理を作ったのに、 家族に食べてもらえないなんてツライわよ。
人間と宇宙人が会話をしているわ。
「地球に来るのはもう7回目です。私は地球人が大好きです」 「それはうれしいな」 「地球人は優しいです」
女性が語り手のお話ね。 彼女は、年齢で夢を諦めることなんかないって主張をしているわ。
23:44 どうすればもっと読者というか、人を楽しませられるか?それができてないから、今の自分が上手くいってないんだろうな。 23:47 自分の性格がそんなにshowmanshipに溢れてないから仕方ない面もあるかもけど 23:50 兎も角今日は働き過ぎた。頭回らない。寝よう
四十なんて全然よ。 大した数字じゃない。 夢を諦めるような年齢にはならないわ。 もしかしたら時流に疎い人には、私が強がりを言っていると誤解されるかもしれないけどね。
女の子が語り手のお話ね。 初秋かしら。月が綺麗な夜。 虫の羽音を耳にした彼女は、歩道脇の植え込みを覗き込んでいたわ。 すると、涼やかな羽音をかき消すような爆音が響いた。 現れたのは二台のバイク。
近所の横断歩道のとこ。 おそい時間だから、人はいなくてね。 見上げると雲があんまなくて、月がピカピカきれいな夜だった。 コオロギかな? いい感じの羽音が聞こえて、ワタシしゃがんで歩道の横っちょの草? あるじゃん、草。 アレをのぞいてみたわけよ。 コオロギいるかなーって。
男性が語り手のお話ね。 大学生だった彼は就職を期に、引っ越しを考えていたみたい。
「敷金は返せないね」 就職を機に転居しますと大家さんに電話で伝えると、彼女は部屋を訪ねて来た。 我が物顔で室内を歩き回り、部屋の隅々に視線を這わしてから、はっきりと言った。 冒頭の言葉だ。 え? と漏らした僕の眼前に、老婆は枯れ枝のような指を差し出し、ゆっくりと折っていく。 「タバコですすけた壁紙。床もかなり変色してる。風呂場は専門の業者による清掃が必要だ。トイレも同じ。冷房設備もカビが生えてるし。他にも――」
男性が語り手のお話ね。
甘ったるくて、少しだけ酸味が喉に残る味でした。 あのジュースを口にしてから、もう一ヶ月が経ちますが、僕の身体はまだ多幸感で満たされています。 心の奥深くに、温かな幸福の源泉が宿ったように感じているんです。 くすんでいた世界が、きらきらと輝いて見えるようになりました。 カーテンの隙間から射す一筋の朝日。空の青。頬を撫でるそよ風。小鳥たちのさえずり。通学する小学生たちの弾むようなかけ足。 全てが美しく感じます。 マーガリンを塗っただけのトーストの優しい甘さに心がとろけ