防衛作戦
太平洋戦争末期、父親は職業軍人で樺太にいました。
ソ連の侵攻が始まると守備隊の一部は本土防衛作戦で
北海道に引き上げてきたことを知ったのは後のことです。
それまでは民間人を見捨てて逃げ帰ってきたと感じ
日本軍はどちらを向いて戦ったのかと思っていました。
そのことを知ってからは父親に抱いていたある種の
不信感は命令で動いたことが分かり、薄くなりました。
とはいえソ連との戦闘が続いて北海道防衛作戦が
展開されていたら私も生まれていなかったかもしれません。
この本土防衛のような大きな作戦の話ではありませんが、
今年も我が家の猫の額の『トマト防衛作戦』発動です。
カラスによるトマトの被害をなんとか止めなければ
せっかくの畑作業が無駄になってしまいます。
今年は被害を避けるため、網を使った防衛作戦から
「カラスなぜ逃げる?」というカラス除けを設置しました。
昨年まではこのあたりの縄張りはカラスの親鳥でした。
親鳥は熟れた収穫寸前の盗られると地団太を踏むような
おいしそうなトマトしか食べませんでした。
カラス対策の取説によると学習不足の子ガラスには
効果がないこともあると書いてあったのですが、
親鳥だから効果があると思っていました。
ところが今年になってから新人が現れるようになりました。
親鳥が目もくれなかった未熟のトマトまで被害を受けました。
さらにミニトマトまでクチバシを伸ばすではありませんか!
被害の跡を撮影するため外に出ると食事中の新人がいました。
私が近づくと慌ててミニトマトをくわえ屋根に避難しました。
こうなるとカラス除けではなく直接的な対策が必要です。
まず考えたのが張り糸作戦です。
テグスを張りたかったのですが、手元に無かったので
デニムの裾上げなどに使われていた強い糸で代用しました。
効果を少しでも増すためにスズランテープも使いました。
これで効果があるかどうか、カラスの新人との対決です。
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*タイトル画像は下記のサイトよりお借りしました。
http://viajar.sblo.jp/article/57706483.html
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