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田んぼ
在来線の車窓から、遠く眺めた青々とした水田。
黄金色の稲穂が風に揺れる。
季節によって表情を変える風景。
それが幼い頃の田んぼの記憶です。
いつも散歩やサイクリングをしている川沿いのコースに、突然田んぼが出現する場所があります。
田んぼは1面、2面と数えるのでしょうか。
たった2面の田んぼです。
ついにこの田んぼも後継者がいなくなったのだな。
そう思えるほど、カラカラに乾き切った、ただの四角い土地でした。
それが突然、水をたたえ、水田に姿を変えます。
騙されたような気分です。
数日前に通りかかったら、既に田植えが半分終わっていました。
そして昨日行ってみたら
全面田植え完了。
どこからこれだけの水を引いてくるのかもナゾです。
その瞬間を見届けてやろうと、
来年こそはと意気込むのですが、
ちょっと目を離したスキに、奇跡のように田んぼに変身しています。
この街に住んで、30年あまり。
田園風景と、ビルやマンション群が混在する『新しい街』と呼ばれる場所です。