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検査の精度
亡き父も、存命の母も高齢になってからいろいろな検査を受けた。
病気の原因を探るために。
開業医は手に余る患者にはすぐに紹介状を書いて、大病院に送り込む。
医師にもそれぞれ、役割分担があるのは仕方がないけれど、大病院に行けば、毎度血液検査から始まり、次は何階の何番の部屋、その次は何階の何番へ…
あちこち移動してその都度待たされ、疲労のピークを迎えたところでようやく診察。
すぐに結果が出なければまた後日出直さなければならない。
体力消耗、疲労困憊…
高齢者には荷が重いことです。
広い院内をひとりで回れるはずもなく、付き添いは必須です。
病院に付き添い専門の人、いやロボットが待機する時代が来るでしょう。
父が脳梗塞の退院時に癌が見つかったことは何度も書きました。
父は被爆者で被爆者手帳も持っており、過去に胃癌で胃の2/3 を切除した経験もあり、胃と大腸の内視鏡検査は年に一度、定期的に受けていました。
それなのに!
大腸と、腸と胃の境目あたりに大きな癌が2つも見つかったのです。
既に90近いこともあり、自分の意思できっぱりと手術を拒否しました。
1年足らずで大きな癌が2つ見つかることがあるのか?
重大な見逃しなのでは…と疑惑を持ちました。
母も昨年同じ病気に罹ってしまいました。
食欲減退、体重激減、見る見る衰弱したので、先ずは腫瘍マーカー検査を受けました。
その数カ月後、大量出血で緊急入院となり、CT検査を受けました。
腸壁が傷んでいるので、1週間絶食し、点滴すれば退院出来るといわれました。
しかし退院を前に、やはりおかしいということで、内視鏡検査を受けたら、腸管を塞ぐほどの癌が見つかりました。
父は広島の〇赤病院、母は横浜の某大学病院でしたが、たまたまにしても、検査の精度が低過ぎませんか?
それともこんなことは病院では日常茶飯事なのでしょうか。
母の手術は大きな賭けでしたが、悪いものを取り除いた結果、今は目に見えて元気になっています。
体重は35キロですが、一時は人格まで変わり、あんなに投げやりで悪態をつくこともあったのに、精神が落ち着いたのか、施設の看護師さんやスタッフさんと和やかに話すことができています。
表情も明るく豊かになりました。
文句ばかり書いてしまいましたが、医療の力には感謝しています。
こんなことなら、せめて早く病気を見つけてあげたかったです。