本を読む意味
幼い頃は、変な子といわれることを極端に恐れていた。
学校ではボロを出さないように
ひたすら大人しくしていた。
あんまり大人しくしすぎても
変な子といわれる。
難しいところだ。
本の世界の登場人物は、
変な人だらけだ。
昔、『普通の人々』という映画があったが、普通の主人公では、あまり面白い展開は期待できない。
そんなときは、大抵、あり得ないぐらいとんでもない出来事が起こる。
フィクションなら、まぁわかる。
ノンフィクションでも起こる。
尋常じゃない出来事だからこそ
一冊の本になる。
本を読めば読むほど、
少々の変人ぐらいでは驚かなくなる。
変な人は、むしろ個性なんだと思うようになる。
変な人ほど魅力的だ。
なんならもっと変な人になりたい、とまで思うようになる。
普通ってなんなんだ、という
疑問も湧いてくる。
殺人鬼、サイコパス、変質者、
現実ならそこまで極端なのはお断りだが、本は文字で書かれた人間博物館だ。
実社会では手が後ろに回るようなことでも、本の中ならなんでもありだ。
言論の自由、表現の理由が、
憲法で保障されている限り。
と、威勢のいいことを書いてみましたが、実際のわたしは遊園地のお化け屋敷でも大騒ぎしてしまうただの小心者です。
真の変人になり切ることなどできません。
冒険や探検や数奇な運命や恋愛にメルヘン。。。
本の世界で愉しむのが関の山です。