高校の学習制度への疑問、文理融合系を作ってくれ
私が学びたかった学問は、大学に入って初めてわかった。
私は高校時代に大学調べを嫌と言うほどした。とても時間を使った。というのも自分の興味がある学問が分からなかったからだ。きっと私以外にも多くの人が悩んだであろう進学する大学に悩んだであろう。そりゃそうだ。だって高校ではそんなこと教えてくれやしない。自分で調べろと言われましても、大学の学問なんて星の数ほどある。かなり無謀だ。しかも多くの人間はめちゃくちゃ大学調べをしているわけではない。知らない大学も、もちろんたくさんあるはずだ。
高校のうちから大学にはどんな学問があるのか、ということをもう少し細かく教えてあげてもいいのではないかというのが一つ目の疑問だ。行って後悔するパターンも友達の様子を見る限りでは山ほどいる。でもこんなものはまだ序の口。
二つ目は高校というべきか中学校というべきか分からないが、高校受験の際にもっと高校の特徴を受験生が知るべきだということだ。歴史とかそういうのじゃなくて、進路指導の特徴なのだ。
進学校でもパターンはいくつかある。例えば基本自主的な学習がメインで志望校はほとんど変えることなく浪人してでもその大学に行かせるパターン。かなりの量の宿題を課して、志望校はセンター後に下げるパターン。そしてほとんどの進学校が国公立大学か有名私立大を受験するように授業が組まれているので推薦、AO、一般私立大学、就職などは苦しい思いをする。かといって推薦などよりも一般の方がいいとはハッキリ言わないあたりが謎だ。ハッキリ言われたところで賛成はしないが。
そんな現状を中学生はわかって受験しているのか。私はそうは思わない。少なくとも私は分からずに受験した。兄弟や先輩がいれば分かって受験している中学生もいるかもしれないが、そんなことは中学時代の学校調べでは出てこなかった。これは学習塾も同様だ。とにかく上に行けとしか言わない。この話はこの辺にしておこう。
そして最後の疑問は一番伝えたいことで、高校と大学に関係している。それは文系と理系を分ける必要があるかということだ。厳密にいうと文系と理系を分けてもいいが新しく文理融合系というのを一刻も早く作るべきではないかということだ。
私が通っていた高校では、センターで受ける科目が決められていた。私は理系で倫理や政経の授業を受けたかったのだが、それは叶わなかった。理科も決められていて、基礎科目を取らないような授業の組み立てになっていた。私は夏休みまで理科は1つで良かったので基礎科目2つでとるつもりで勉強していた。しかし、授業がその作りになっておらず、結局基礎科目でない科目を2つ受験した。もっというと、理科の授業でセンター試験対策が始まったのは12月以降だった。
もう少し自由に科目を選択することはできないのだろうか。確かに、授業の編成や人数等いろいろ考えると大変なところはある。しかし、制度を組み替えるならまさに今のタイミングではないだろうか。
私の今通っている大学は文理融合型だ。データサイエンスとそれを社会に出たときに行かせるように社会的な部分も学べるという特徴がある。今かなり注目されている分野でもある。また、この分野だけでなく経済、経営学なども、ときには理系の分野も必要であり、その方が臨機応変に対応できる。今の時代には文系と理系の能力を兼ね備えた人物を求められる場合も多い。
今こそ高校で文理融合系を作るタイミングではないだろうか。また、大学側も全ての学部でとは言わないが、入試の際に文系理系どちらからでも入れるような入試にするべきではないだろうか。
そもそも、文系と理系にこだわってるのは日本くらいで、あとはアジアにいくつかあるかという程度だ。日本が高校生に与える学習制度、大学入試制度はもう古い。
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