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③ゾーニング * アパートの庭エディブルガーデン化プロジェクト

この空間の特徴がなんとなく掴めてくると、だんだん

「このエリアは毎日自然に目が行くし気軽に触れられる」
「庭にあんまり出ない人でも、サンダル履いて2歩くらいなら無理なく出られそう」
「ここまでは滅多に来たくはならないかな」

なんてことが想像できてきた。

パーマカルチャーの考え方で好きなところの一つが、human-centered(人の営みを中心にした考え方)と明言されていることだったりします。

庭の生き物が元気になるだけじゃなく、あくまで人が生活していて無理なく気持ちよさが享受できるデザインを考えたいので、そこで暮らす人のモチベーションと動線を想像することから始めるのも大切に。

こういう、暮らす人のアクセスのしやすさや手をかける頻度をゾーン分けすることをパーマカルチャーでゾーニングと呼ぶんですが(僕の理解)、ビル・モリソンが提唱するゾーンの定義はこんな感じ。

Zone⓪:活動の中心=住宅
Zone①:毎日利用する場所(菜園、作業場)
Zone②:集約的な管理が必要な区域(畑、果樹園、田んぼ)
Zone③:集約的な管理が必要ないが、必要時に簡単に行ける(植林、フードフォレスト)
Zone④:ある程度管理された半野生地、自然生態系(雑木林、薪、山菜)
Zone⑤:管理されていない自然生態系、極相林

2023年度パーマカルチャー・デザイン・コースの資料より引用

上の表現は、広大な庭や農園などもっと広い場所を想定した書き方だと思うので、この場所的にアレンジしてこんな感じのゾーニングを想定してみました。

Zone⓪:屋内
Zone①:屋内からでも自然に目が行き、気軽に触れられる場所(キッチンガーデン)
Zone②:サンダル履いて2歩くらいの、無理せず2~3日に一度は触れられる場所(手がかかる一年草や、気軽に料理に使いたいハーブなど)
Zone③:週2くらいに触れる頻度を落としても大丈夫な場所(手がかからない一年草や花、多年草など)
Zone④:コンクリの地面で、必要に応じて作業に使える場所
Zone⑤:空き地とお隣の庭。この家の住人はアクセスしないし、草刈りも滅多にされていなさそう(草花や虫たちの自然な様子が観察できる、学べる)


こんなゾーニングを頭の片隅に入れながら、いよいよ手を入れていきたいと思います。

ちなみに、ゾーンは場がつくられていくうちに変化していくこともあるのでお楽しみに〜

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Kentaro*ほしのあいま
8月初旬から夫婦でCamino de Santiago巡礼の旅に出ています。出費はできる限り少なくしている旅なので、サポートは有り難く旅の資金にさせていただきます。ですが、読んでくださったり反応をいただけるだけで、一緒に旅している気分になって十分エネルギーをいただいています。^^