習慣が続かない人のためのハードルの下げ方。
ここのところnoteを書くのが少し億劫になっている。こういうことはだれにでもあることだろう。何かを始めたくて、勢いで始めてみたが、三日どころか次の日には関心が別のものにうつり、消費期限を向かえた食品がどんどん腐っていくように、もはや手をつけることすらためらわれるようになる。
このとき、自分を責める人がいる。『自分はなんて忍耐力のない人間なんだ』と自己否定し、行動力がどんどんなくなり、観ようと思っていた海外ドラマすら再生することなく一日が終わっていく。
しかし、はっきり言ってこの続かないという現象は個人の性格のせいではない。
では何が原因なのか?
それは『習慣のデザイン』である。
デザインにもきっかけづくりや目標設定など様々なものが挙げられるが、最も大事なことは『行動の大きさ』である。
毎日の運動について考えてみよう。
例えば私が幸運な友人のどれだけ食べても太らないアピールを聞いたことがきっかけで「毎日運動したいな」と考えたとする。
このとき初めて考えるのは、運動する時間だったり、運動する距離だったりするだろう。大抵の場合、自分にモチベが湧き上がったときと言うのはこの設定を大きなものにしすぎる。
経験から言って「よーし、今日から30分ランニングするぞ~」などと初日から意気込んでいるうちはまず続かない。
いや、まだそのうちはいいが、二日、三日と経っていくうちにだんだんとそのモチベーションにもホコリが積もってくる。そうなったらもうそこにモチベーションがあったことすら忘れてしまうだろう。
大切なのはここで、「続かないのは目標の見積もりが甘かったせいだ」と方針を変えることである。
そのポイントは量と時間だ。
「30分がだめだったから15分」「15分がだめだったから5分」「5分がだめだったから着替えるだけ」と、とにかく自分の最低限続けられるところまで、習慣の困難さを軽減してやる。着替えたら目標達成とするのだ。
すると心理として「着替えるだけならいいか」とこういう思考に切り替わる。ばかばかしいかも知れないが、それが大事なのだ。
すると不思議なことに「せっかく着替えたからちょっとだけ外に出てみるか」とそんな気分になる。
では、いってらっしゃい。