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問題解決あるあるコラム#55:継続は力なり?(一旦最終回)
こんにちは。いちおか@問題解決サポーターKAIOS代表です。
問題解決あるあるコラム第55回のテーマは、「継続は力なり?」です。昨年の11月から始めたコラムもついに一年を迎えました。ここまで飽きずにお付き合い頂きありがとうございました。やはり何ごとも続けることが大切ですが、やっぱり続けるのは大変ですよね。今回は続けるためには何が必要なのか? について考えていきたいと思います。
やり始めるのは簡単
どんな取り組みも「思い立ったが吉日」ということで、始めるのにそれほどのパワーは必要ありません。「勢い」とか「気合い」でいけます。目の前の障壁は一時的なモチベーションで超えることができます。皆さんも経験ありますよね? 後先考えるよりもまずやってみる。「Just do it !」ですね。でも、その後はどうしますか?
やり始めてから続けるのは大変
「始めたはいいけどその後のこと考えてなかった」という経験ありますよね? この場合、ほぼ間違いなく活動は途中で止まってしまいます。なぜなら、「まずやってみる」は「やってみる」ことが目的で「やってみた」瞬間にその目的は達成されてしまっているので、もはや次のモチベーションがないからです。やり始めてから次の目的や行動を決めるのは、選択肢がほぼない上に一度目的を達成してしまっているため既に興味・関心が失われてしまっています。ここから再度気持ちを盛り上げるのは至難の業です。
目的を達成するために行動している
人間は、結局のところ「目的」を達成するために力を発揮します。そこに長い短いの「期間」はあまり関係ありません。設定した「目的」を達成するために、長期間が必要であればそこに向かって行動を取り続けます。なので、最初に出てきた「まずやってみる」ことを一年先に実行する計画が立てられれば、一年先に向かって進むのです。たまたま勢いで始めたことをそのまま長期間続けている人はよっぽどそれが性に合ったか、どこかのタイミングで「目的」から長期的な「目標」を作り出せた人だと思われます。
結局は「どうしたい」が人間を動かす
とどのつまりは、その人が「どうしたい」と思ったことがそのまま行動に反映されます。「こうしたい」と明確な「目的」や「目標」が生まれた時、人は強い意志でそれを達成しようとします。繰り返しになりますが、そこに長い短いの時間軸はあまり関係ありません。しかし、この「どうしたい」が実は簡単には生まれないのです。今、このコラムを読んで下さっている皆さんは、今「自分はこうしたい」という「明確な目標」をお持ちですか? 「ある」という方は、既に行動を開始し継続しているはずです。「ない」と答えた方、どうしましょうか? (笑)
「どうしたい」が生まれないのは「今」が見えていない
人間は、曖昧な「目的」に対しては「好奇心」が生まれません。しかし、具体的な「目的」が生まれた瞬間「好奇心」に背中を押されるどころか何か見えない力に引っ張られて「行動」を開始します。この具体的な「目的」は「スコープ」によって明確になります。コラム52で出てきた「他人ごと」「自分ごと」の通り、「他人ごと」である「Out of scope」から「自分ごと」の「My scope」に入った瞬間「目的」を達成するための「行動」に移ります。この「スコープ」を生み出すには「今=現状」を見えるようにする必要があります。
SWOTが「今」を見える化してくれる
これも以前のコラムでお話ししたように、視点を「自分から見た外」から「外からみた自分」へ変換をすることで、SWOTによる「今」の自分の評価とその評価から生まれた「なりたい姿」を明確に思い描くことが可能となります。そして、そこから「どうしたい」が生まれます。我々は、日常生活についつい流されてしまい「今」の自分を評価する機会を逸し続けてしまっているのです。
継続は「力」ではなく「目的や目標」達成の通過点
「今」の自分と「なりたい姿」の対比から生まれた「どうしたい」が明確になれば、それが「目的や目標」になりそこに向かって行動し続けることができます。「継続」は努力して積み重ねてきた結果、と思い勝ちですが「継続」している人にその意識はありません。「目的や目標」達成のために必要な行動をしているだけなのです。もし、努力して「継続」している人がいたら、それは「修行」ですね。ただ、「修行」自体が「目的」ならば本人も辛くないかもしれませんが。
まとめ
結局、「継続」を「力」と評価するのは「目的」や「目標」を持って行動することができていない人々が勝手に生み出した評価なのかもしれません。実際に「継続」している人は、それは「目的」や「目標」達成のための「手段」であり、必要なプロセスの一部に過ぎないのかもしれません。そうやって考えてみると、この「プロセスを開始する」ための「スコープ」を手に入れた瞬間が実は一番楽しいのかもしれません。皆さんも是非ご自身の「今」を「みえる化」してみてください。「みえる化」されたことで目の前に明確な進むべき道が現れ、体の内側からやる気が漲ってくる、そんな体験ができるかもしれません。
そんな訳で、「コラムを一年間続ける」という「目標」を今回達成しましたので、連載は一旦終了としたいと思います。とはいえ、まだ「ネタ」はたくさんありますので、今度はもう少しゆる~い目標を立てて、いずれまた再開したいと思います。
その時をお楽しみに!
今までこのコラムをお読み頂きありがとうございました!